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かつてユリアンと同世代で銀A伝にどっぷりつかった過去をこじらせ、ムライ参謀長と同年代になってから再燃してしまった管理人のブログ。 腐れ要素あり、注意! Twitterやってます、お気軽にどうぞ♪ 銀A伝用垢→@fukurasuzumlogh
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前回、この2019/12/14の秋葉原アニメイトのトークショーから約4年。
祝、トークショー復活!
途中まで参加でしたが、久しぶりの空間を楽しんできました。
「SNSで内容に触れるのは一部が切り取られてしまうので禁止」というポリシーは変わらず。
記憶力の減退が激しい自分の備忘のために、メモを残します。
ご覧いただけるのはとても嬉しいのですが、このメモについてはSNSで触れるのはご遠慮のうえ、こっそりとご覧いただければ幸いです。
さて、GO!
・冒頭から壁に貼ってあったトークイベントのポスターが剥がれるアクシデント。
マイクの音量調整も、もうそこから楽しい。
・今回はじめてのトークショーの方がかなりいらっしゃる。
今回は皆様の質問が命、ということで、冒頭20分くらいのトークのあとは質問コーナーでした。
【冒頭は司会進行の郡司Pからの「ノイエ途中だけどどうですか?記憶に残ってるカットは?」という質問】
後藤さん「自分のやっているところは記憶に残っている。どちらかというと脇役のほうが印象的。キャゼルヌとか思い入れある。あと・・・(名前が出ない)」
郡司P「この2人、こういう傾向結構強くなってるんですよね。名前が出てこない。2人で、アレがアレで、という会話をしてる・・・」
後藤さん「そうだ、ケンプ!あとルパート。この2人は書くのが難しかったからというのではなく、退場してしまうから・・・。
キャゼルヌは目つき悪いところとか思い入れがある。今回けっこう活躍したし」
郡司P「あのときのキャゼルヌの作画と演技印象的でした」
後藤さん「事務方なのに、ひどいよね。ちょっとお願いね、だったのに敵攻めてきちゃって、無茶振り。でも軍の指揮系統からそうしないと。人の意見とかすごい聞き入れてて、良かった」
【郡司Pの記憶に残っているカットは?】
ゆがんでるかもしれないけど、冷たいラインハルトが好き。
ケンプもそれまでの男だ、ぞくぞくくる。
ここはノイエもOVAも作画超かっこいい。
あと、ロイエンタールとバチバチのシーン。「うまく行かせたいものだ」あたり。
一皮むけたラインハルト好き。
(うんうん、と観客席でうなずく人いっぱい)
ゆがんでる会とか作ります?笑
【後藤さんの原画】
後藤さん「自分の絵みるの好きじゃない」
郡司P「後藤さん、神がかってきたって」→後藤さん「神ですから」(ここ最高でした)
後藤さん「黄瀬さんたちは下の原画に頼らず一発で書くけど、自分は一発でのせられない。
一度下書きしてデッサンととのえつつ、清書する」
郡司P「そのラフからすでに生のオーラが出ている」
(ここで話題にあがっているのはクロプシュトックの爆破事件で、ラインハルトを心配してひざまずいているキルヒアイスのカット)
後藤さん「出てないでしょ!」
郡司P「オーラ出てる(会場皆うんうん)」
後藤さん「みなさん眼がおかしい・・・」
郡司P「ルビンスキーがデグスビイを侮蔑嘲弄する表情でも、後藤さん神になった、と」
後藤さん「その都度キャラクターになれるのがアニメーターのいいところ。ルビンスキーになりきって仕事している。
悩んで描いているが、悩んでいるのは頭の中ではなく紙の上で。描いたけどなんか違う、と描き直す。
かなり悩むカットもある」
郡司P「アイジーの3Fには、ルビンスキーになったりルパートになってる後藤さんがいるんですね・・・」
【このあとは質疑応答】
ロボットアニメの戦う道具がロボットであることの意味について(深かった!質問者の方全力応援してます)や、シェーンコップとロイエンタールの一騎打ちシーン、軍服のこだわり等等について。
・シェーンコップとロイエンタールの一騎打ちシーン
原画は秋山さん(1話のアスターテでヤンの後ろ姿を描いたり、双璧の過去で規律違反をした貴族子弟あたりを描かれた方)
磯部Pが、コンテ上がってすぐに「ここは秋山さんを押さえました!」と言われていたそう。
総作画監督チェックは菊地さん、菊地さんにもこだわりがありそう。
・軍服のこだわり
帝国は生地かため、同盟はやわらかめ
4年前のトークショーで、ラインハルトの元帥授与式で双璧がつけていたサッシュの色について何か意味が?と質問があったが、確認したところ、好みであって冠位十二階のような色の意味があるわけではなかった、というお話も。
当時質問されていたかたが今回もいらしていて、4年越しの奇跡の回答!でした。

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シリーズ構成と25話(初陣)の脚本担当の高木さん、28話(ラインハルトの改革)の脚本担当の根元さんによるスタッフトーク「脚本」回のメモ起こし。
※あくまで個人のメモです。文責はすべてブログ主にあります※

第2章のみどころは、
高木さん「要塞対要塞は多田監督と森山さんがイレギュラーに脚本を担当して戦略的に練り上げた。時間をかけて面白いものになってる!」
根元さん「長い会話のシーン見応えがある。戦闘以外のシーンがイゼルローン結構ある」
とのこと。
スタッフトーク面白かったです、ありがとうございました✨

【参加することになった経緯】
高木さん:ちょうどKindleで銀英伝読見返していた時に「銀英伝好きですか?」お声がけあり。驚きのタイミング
根元さん:高木さんに「銀英伝興味ある?」と声を掛けられて。

好き?から入る。興味がないとできない!
他の脚本家さんにも高木さんからお声がけ。
ただ瀬古さんはイゼ攻略前編のみ担当、他のシリーズが始まる関係でとのこと。

【ノイエならではの苦労】
高木さん:あらかじめ知ってる原作のアニメ脚本は初めてとのこと、そういう意味では特別。
根元さん:出てくる人が貴族とか特集なのでオリジナルのセリフを考えるのに時間かかる。未来なのでどこかに通信するという時もどういう手順で?となる。
たまに「通信」とだけ書いて任せる時も。

【スタッフとのコミュニケーション】
シリーズ構成の打ち合わせの前にあいじーさんで監督や磯部さんたちとどんなふうにやるのか打ち合わせ、そのあともオールスタッフで。
OVAの俯瞰に対してノイエはキャラクターにフォーカス寄せたい、とは監督の初期からのコメント。

【第3期について】
1期2期は原作→シナリオ→コンテ→編集、それぞれで泣く泣く削ったところがたくさん。
これをなくそう!必要な時間を必要なだけかけられるように、と、第3期は高木さんが最初からプロット位の構成案を相談しながら作成。
双璧の過去最初は1話、書いてみたら1話で納まらなくて2話に。
原作3巻にのっとったので、第1章の最初は初陣。
その次の帝国視点で、これまで説明しきれなかった帝国の描写をいれて厚くしたほうがいいのでは、となった。

【25話初陣】
高木さん担当。
ユリアンの成長を描くのに工夫したことは、田中先生の地の文をドラマにする時に、ユリアンに1人喋らせる訳にはいかないこと、だからペーター、ベイトマンが必要になる。
構成案の大プロットからシナリオに落とした時に、このふたりを入れた。
ユリアンが他のキャラと話すところはイゼ日記から。
シェーンコップとの会話は、初対面のところから。ユリアンが軍人になりたい、と意志をはっきりさせたところなのでとった。
ポプランとの会話も。
アッテンボローとの会話はオリジナル。田中先生の地の文を会話として成立させるためにアッテンが最適だと思った。

【26.27話】
3巻エピはさらっとだが外伝から肉付け。クロプシュトック事件は前からどこかでやりたいと皆で言っていた。舞台でもやっていた。
入れるなら3巻のここが1番自然、ということに。
ロイの生い立ちは原作通り。吉永さんに存分にやってもらった。

【27話、犬のアイデア】
根元さん担当。小説の地の文をどうやって映像で見せていくか。
小説を書く女性の文章で繋げる案もあったが知らないキャラが出てきて喋るのも、と。
原作読み返すと、犬がいる!!犬なら脈絡なくあちこち行っても自然。
犬が、(パンを)食べない、(肉を)食べない、(オベの家で)食べる、というのも流れがいい。
犬はアニメで大変かと思ったが、皆意外とのってくれてホッとした(監督が大変だったと言ってましたよというツッコミも)。
高木さん、いいアイデア、犬がオベの車に当たり前に乗るのに声上げて笑ったそう。

【メックリ、ビッテン、オイゲン、なぜこの組み合わせ?】
プロットは、盛り上がってる市民だけだった。
その後メインキャラ掘り下げるなら誰か街にいてもいいという話になり、ビッテン食べてる、メックリ美術館にいる、最初は点描で考えていた。
そこから、会話させた方が楽しいのでは?となった。
仲がいいというのではなく、何かしら用があった設定。
その用は打ち合わせで話が出てたが、覚えていない…何か紹介してもらったお礼に食事だったか?

【シュバイネハクセを入れた理由は?】
ドイツ料理だったから。コロナ前に有楽町のドイツ料理屋で皆で食べた。
磯部さん写真とってたのでほぼ取材。脚本書いたのは2、3年前だからその前?
【制作の流れ】
構成案(原作のここからここまで)→高木さんが大プロット→脚本家に発注。
大プロット→プロット→シナリオの人もいれば、大プロットからいきなりシナリオ書く人も。
書いて提出し打合せして第2稿、それがだいたい3、4稿で決定稿。
ノイエも一般にもそのくらい。ドラマだと2桁行くことも。
1、2期は原作の重要な要素でも削ったところがあったから、原作にないところは真っ先に削られた。
原作1、2巻はイベントいっぱいだけど3巻はじっくりした書き方になってる分、脚本家の創意工夫もできる。
今回、脚本家の割り振り指示は監督と磯部さん。1話と最終話はシリーズ構成なので高木さんが指示をうけるまでもなくやる。
ノイエ、今回第3期だが、ノイエの独自性は3期から。この先もとても面白いです!とのこと。

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ただ監督とバルバロッサいそべP登場のノイエ激突初日舞台挨拶のメモ起こし。

「気になるポイントをシェアするので確かめにまた見に来て欲しい」というコンセプトで、私もここは意識して見られたら楽しい!と思ったので個人的まとめ。
ただ監督とバルバロッサいそべPが交互に全部で10ポイント上げてました。
※あくまで個人のメモです。文責はすべてブログ主にあります※

1.ラオとアッテン(監督)
つい昔のくせで演出をつけたくなるという監督の絵コンテ。
司令官はいつも立ってるだけだが、老成してない若手のアッテンやラオには躍動感を出したかった。動く演出つけてみた。
ディスプレイにかけよるシーンは、ツケバンという動いてくセルをカメラがおいかける技法でとっている。
フリッターあわないとカクカク違和感が出て綺麗にやるのが大変なところなのでぜひ見て欲しい。

2.ピアノ弾くメックリさん(P)
どこを弾く時に右腕左腕がうごくかを本当にピアノを弾いてる映像に合わせた動き。
橋本しんさんに参考になるものありますかとお尋ねしたら、ご本人の映像をいただけた。
それに合わせている。
監督、お客さんの見る目が肥えているからこういうところ大変。邂逅のジェシカのバイオリンもほんとに弾いてもらって合わせた。

3.ラインハルトを訪ねたロイ(監督)
原作でもOVAでも有名なシーン。心づもりのない相手にロイが思い切ったことを言い切るのでカッコよくしたかった。
音響監督が緊張感のある音楽をつけてくれ、高まっていく音楽がラインハルトの「みなまで言うな」でピタッと終わる。
キルヒが背後で目線を動かしているのも見どころ。

4.ユリアンのスパルタニアン戦(P)
戦闘機の派手なバトル。スパルタニアンに目線も合わせている。
今までの艦隊戦とは違う感じ。情報も濃い、何度見ても発見がある。
監督、ノイエテーゼの場合キャラ以外は3Dさんが作ってくれてる、3Dさんの作業エネルギーがないとできない。
5.ロイの父母の回想のシーン(監督)
ここは美術さん。ト書で「過去回想」とあるシーン、普通は回想というとセピアとか彩度の低い世界だが、せっかくアニメだからアブノーマルな回想にしたかった。
そう美術さんに伝えたら、「気の利いた回想を作りこんでみます」と言ってくれてできた。
美術が竹田さん、色彩設計も竹田さんなので、打ち合わせの時に「どっち?」となる。

6.ミッタマが門閥貴族の若手と相対するシーン(P)
ここは秋山さん作画!
監督いわくノイエを何度も見ていくと、ここ秋山さんじゃないの?がわかる。
ここはメインの名前のあるキャラではないが、重力のある動きをしてみせてくれるシーン。
3人の動きがそれぞれ細かくて何回みても発見がある。
(私もみいってしまった)

7.ブラッケ、リヒターの乗る車の映り込み(監督)
めっちゃカロリーかかってる。演出の小村方さんがこれをどうしてもやりたい!と。
先輩なので拒否権ない(冗談)、ワンカットでハイカロリー。
映り込みを平面ではなく立体的につくらなきゃいけないので複雑で難しい。
背景、角度違いで5種類くらい使う必要がある。
手間ひまが大変なシーンだが、ここはノイエの世界観を作るためにやったほうがいいシーンだった。

8.軍刑務所のごはん(P)
食事、にんじんや枝豆や食材まで全部細かく作ってるので、リアルに作れるのでは。
まずそうに見えるけど、食材にまずいものはない。

9.犬!!!(監督)
僕はじめノイエテーゼのスタッフのやりたいことをやってしまいました、と。
銀英伝は今と地続きの世界なので、ノイエの企画当初は「他の星系は地球と同じ生態系ではないはず」「ダルメシアンはいるのか」と大真面目な議論をしていた。
だがここはある意味逃げずに原作準拠に。
某有名監督のおかげで犬ならあいじーという目がある。ハードル高かった。
そうはいっても、ここは犬を見せるのが目的ではない。
門閥貴族が斃れ、ラインハルトの主導する銀河帝国がどうなっているか、主役ではない人で点描しようとしたが、それだと決まらない。

せっかくダルメシアンが出る回なんだから、犬がカメラをもって移動していくのは?という話になった。

10.ブリュンヒルトともう翔ぶことのないバルバロッサ(P)
ここは選んでおかないと。こういうふうにやり続けてたら、いつかメカニックナイトとかバルバロッサナイトとかやってくれるかもしれない!
監督、ヤ○トの例もあり、仕事を終えて記念艦になったらもう一度翔ぶかもしれない。
もちろん本編ではないけれど。

***
バルバロッサナイト、駆け付けます!ぜひぜひお願いします

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2018/3/26
イゼルローンフォートレス、オープン。
2日目の3/27に着任しました。
その時の浮かれたレポ
http://mylogh.side-story.net/loghevent/3-27%E3%80%80%E3%82%A4%E3%82%BC%E3%83%AB%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%83%95%E3%82%A9%E3%83%BC%E3%83%88%E3%83%AC%E3%82%B9%E3%81%AB%E8%A1%8C%E3%81%A3%E3%81%A6%E3%81%8D%E3%81%BE%E3%81%97%E3%81%9F%EF%BC%81%E3%80%94%E5%85%A5%E9%9A%8A%E3%83%AC%E3%83%9D%E3%80%95
オリジナルコースター第1弾はこちら


4/22 オリジナルコースター第2弾スタート(初アッテンボロー!)
5/31 フォトスポット:ヒューベリオンコンソール この日まで
6/1 オリジナルコースター第3弾がスタート
  フォトスポットがブリュンヒルト執務室に
ブリュンヒルト執務室
6/26~8/31 キルヒアイス・フェア
キルヒアイスフェア

[メニュー]
・トマトソース焼き バルバロッサを添えて
・つけこむ隙も逃げ出す隙もないキルヒアイス(ノンアルコールバージョン)


・7/9~フランクフルターフランツ
(キルヒアイスがラインハルトにお土産として買ったケーキをイメージ、フーバー夫人の珈琲つき)


・7/23~田中芳樹先生考案「キルヒアイスのわんこそば」1日5食
つけ込む隙も逃げ出す隙も無くつがれるわんこそば。
8/8 オリジナルコースター第4弾
10/5 オリジナルコースター第5弾
10/11〜11/11「舞台銀河英雄伝説Die Neue These」コラボフェア
ヤン役:小早川俊輔さん考案「ヤンのチャイナブルー」
ユリアン役:小西成弥さん考案「ヤンのハニーシナモンミルクティー」
ラインハルト役:永田聖一朗さん考案「ラインハルトのゴールデンミュール」「銀河英雄サングリアクーラー」
キルヒアイス役:加藤将さん考案「キルヒアイスのロゼサングリア」
10/29 コインサービススタート
11/15 ボジョレーヌーボー解禁
2013、2015年にリヨン・コンクールで金賞を受賞した、ドメーヌ・ドゥ・ラ・カランドが生産した「ボジョレー・ヴィラージュ・ヌーボー」とチーズセット。
※ボトルを頼むとオリジナルコースター5枚。チーズとセットを頼んだら6枚。
12/13~1月末頃まで ローゼンリッターフェア
[ノイエ]
ローゼンリッタースパークリングローズ(ピンク)
大人のスパイシーショコラプリン
[石黒版]
ローゼンリッターカシススパークリングローズ
シェーンコップ風ラムチョップ&タンドリーチキン
12/17~ オリジナルコースター 第6弾

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アニメイト秋葉原で行なわれた、郡司Pと後藤総作画監督のトークショーから、ざっくりまとめてみました。

このトークショーは「SNS厳禁」という前置きのもと、固有名詞もちりばめられたかなり突っ込んだいえる内容になっていて、本当に全国行脚か何かで皆様にきいていただきたいものなのです・・・
新潟→金沢のトークショーがなくなってしまったのは本当に残念

ですが、演出等についてのお話で差支えなさそうな内容もあるので、それを個人的に抜粋してみました。
あくまで個人的、主観的なメモですのでご参考までに。

また、皆様なら大丈夫かと思いますが、ここからの抜粋SNSは厳禁です(`・ω・´)ゞ

【12/14】
円盤第5巻発売記念 後藤総作画監督トークショー&サイン会メモ


スタートからプロジェクターの反応が悪く、郡司Pが「ラインハルトに反応が遅い!と怒られる」と絶妙な合間つなぎを。
ふとしたはずみに差し込まれる名言やキャラも楽しいトークショー。

恒例の「ノイエで銀英伝に出会ったかた」アンケートは、列に一人は手が挙がる盛況。
「でられない沼ですよ・・・」との歓迎のお言葉(笑)

後藤総作画監督は、とてもそうは見えませんが、今年で還暦をむかえられてます。
「赤いちゃんちゃんこ衣装にしましょうか」
「バルバロッサ?」
なんていうやりとりも。

アニメ業界、若い子も多く、毎日刺激的で(納品できない!とか笑)、たいくつしないので脳内活性化されてお若いのかも、という話も。


☆制作途上の映像

アフレコ映像や、ラフ原撮、本撮、セリフの入るタイミングでホールド(役名)が出る映像、など、段階ごとのいろいろなバージョンがあります。

まずは、第1話のラインハルトが艦橋に姿をあらわすシーン。

ラフの時点から「シュターデンの顔が素晴らしい、感情がすごい」との声。
モーショングラフィックもラフ。

最初は探り探りやっていたため、キャラが上がっていなかったり、サブ作ったりでなかなか進行状況が動かず、スムーズに動き出すまで数か月かかったそうです。

この行きつ戻りつの試行錯誤の助走期間を経て、いろいろな大切なルールや設定が固まっていったそう。

2017年公開を2018年に伸ばしたのも、それらの進行状況と経験則からあれこれと相談したうえでの決断で、正解だったとのこと。
(イゼカフェの特番ぜったい入れておいたほうがいい、というのも、さすがのプロデューサーの読みで大当たりだったそう)

オールカラーでのアフレコが理想だけど、なかなかそうはいかない。
でもノイエではそこまではいかなくても、わりと進んだ進捗状況での段階でのアフレコもあったそう。


☆脚本について

・12話くらいまで尺に苦労した。脚本は真っ黒。それを絵コンテにしたら尺オーバーだった。

・オーベルシュタインがグラスを上げてるシーンとかもあった。
(パキンと割ってるオベ、見てみたかった!と)

・「死線」で、ビュコック提督に通信を切られた後、グリーンヒル大将がテーブルに手をつくシーンも絵コンテではあった。

・切っちゃいけないシーンが切られそうになることもあり、事細かくつめた。


☆後藤さんの仕事

・作画さんは黄色の紙に描き、後藤総作画監督は赤い紙で修正。全体的な質を統一する役割。

・軍服の肩のラインも、キャラ表ではあったりなかったりなので、どうするかをきめてその方針に統一する。
肩のラインはなくすことにし、フィルムから統一した。
(総作画監督チェックのときに、×をつけて線なくなりました、などのルールも告げる)

・修正例としては、ユリアンの眼のかたち等

・特に、軍関係は設定が緻密。階級章では間違いが絶対でるので、徹底チェックしようという声掛けしながらやった。
演出さんでチェック、その後、フィルムでもチェック。

・演出の小笠原さん作成の階級章表は力作。

・このあたりの手戻りが多いと、進捗が送れ、労働時間が伸びてしまう。
なので、なるべく早くルールを決め、周知して、手戻りをなくすことが大事。
スタッフをどう教育していくか、もとても大事な課題。

・19話のジェシカがクリスチアン大佐を見据えてるシーンは、髪の毛の描写が半端ないので、顔を髪の部分をわけて描き、それぞれにチェックしたりもしている。

・元帥杖授与式も、どの階級が何人くらいいる、など、資料をかきあつめて検討した。

・24話のトリューニヒトの演説の時、背後で勲章つけている軍人たちも、誰が何個つけているかの設定を練った。
(ヤンは勲章が嫌いなのでもちろんつけていない)

・設定、鈍器の3倍は資料があるとのこと。

・色をきめるのも大変。セル(20~40色)がなくなって絵具会社がなくなり、デジタルになったことで、無限に選択肢がひろがった。

・キャラゾーンに合わせた肌の色を決めるのも大変。日焼けしたロイとか・・・(絶句)

・IGはねちこい。あえて、そこまで?というところに踏み込む。でも、そこまでのこだわりがあるから見栄えが違う。

・わからない人には「どうしてそんなに時間かかるんですか?」「1分いくらですか?」と聞かれるけれど、「豆腐一丁じゃないんだから!」と思う。


☆そのほか

・出撃のシーンは後藤さんの一番弟子のかたにお願いできて、磯部Pが喜んでいたそう。
ここは総作画監督の修正もはいらず、ラクができたとのこと。

・大理石は床がつるつるてかてか、絨毯のときは影をいれない、など細かな描写がある。

・時代的に、フレデリカは「美人」よりも「才媛」というほうを重視して描写している。
でも、ラインハルトとアンネローゼはすごい美貌だから仕方がない。


【1/19】
円盤第6巻発売記念 後藤総作画監督トークショー&サイン会メモ


☆冒頭

・後藤総作画監督、40周年!
名犬ジョリーの動画原画や、まいっちんぐマチコ先生でスカートヒラヒラする原画も描かれていたそうで、ジリオンが全盛期とか、懐かしいです!

なんでアニメーターになろうとしたのか?というお話から伺えました。

・2017年7月に、郡司Pや3Dの森本さんたちスタッフが、呉へロケハンに行った話

こういうところにお金を使わないと、と稟議書を回したとのこと。
軍港を船でまわり、300メートルの巨大コンテナ船とかを見て、見上げるとどんな感じか、船を見上げるというのがどういう空気感なのか、ステルス艦と護衛艦の鋼鉄の見え方は違う、とかを体感できた。
戦艦に反映されていると思う。

知識や経験以外にも、いろいろとおしゃべりもしてコミュニケーションもよくなった。

遠慮して物が言えない、というのは、いいものを作るのに障害になる。
その障壁をなくすためにも、経理には文句をいわれたとしても、ロケハン等のイベントは有効。
(ここすごくわかりみだったので、サイン会で待ちの間、郡司Pと「チームビルディング」「心理的安全性」の大事さについて語ってしまいました…)


☆後藤さんのお仕事

#16 ラインハルト(賊軍、のシーン)

・絵では振り向いているだけだけど、そのタイミングで右から光が差すシーン。
陰のなかにいるラインハルトが、歩いていくと光に入っていく。
あわせるとそんな感じかな、と、描くときから頭で考える。

ここは本当に素晴らしくて、郡司Pはつらいことがあるとこのシーンをご覧になっているそう。

#24 ラインハルト(墓参のシーン)

・ごまかしがきかない、奇をてらった動きが付けられないシーン。淡々とした芝居ほど大変、動きがおかしいとばれる。皆やったことのある動きなので。

・丘を歩くシーンで、丘の斜面に対して垂直に立っているのはおかしい。
でも、不慣れな人のなかにはそういううっかりミスもあるので、そんなところにも注意が必要。

・ここの墓碑銘はハリコミとのこと

#13 ヤン(ブランデーをたっぷり、のシーン)

・手の演技を指の間など調整している

・訴えかけているような目が印象的なシーン。フレデリカと愛が芽生えている感じがする、と郡司P。


☆作画でルールを決め、注意した点

①あごパク(しゃべるときに、口だけではなくあごも動く演出)

・「この作品はあごパクを使用する作品です、あごパクと口パクは併用します」とルール決め。あごパクをすることは、多田監督からの指示。

・とはいえ、小さいサイズまであごパクしているとリテイクが出るので、その兼ね合いが大変。

・銀英伝はセリフが多い会話劇なので、この辺から動かそう、という目安を決めてリテイクを少なくする
横顔は小さいサイズでもあご動かす、など。

・髭はしゃべるとき全部動かすと、ずれてみっともないので、上は動かさず口元だけ、などのルールも決める。
なので、髭の人が多いから大変。

・ほうれい線も同じ場所にトレースして、動いてる感じを見せる

・テクニカルミスを減らせば、リテイクも少なくなり、お金と時間も削減できる

②細かな指示書

キャラごとに指示書もある。
フレーゲルだと「私を美しく描きたいなら…」みたいなのがあるそう。

③チームとしての仕事

・これだけやっても統一は難しいので、後は総作画監督がおさえる

・作業に入る前に作画監督だけで集まって、連絡を密にしておく
アニメは連絡がすごく大事で、そこを怠ると全直しになったりする

・銀英伝は軍関係など厳しい眼があるから、階級章など気を遣う

・予算だけではなく、現場の流れをどう作るか、チームをどう作るか、がとても大事。ノウハウが浸透していくとどんどんやりやすくなる

④服装資料

・考証の白土さんが、皇帝がいる式典の資料などまとめてくれている。その資料を配って、議論のたたきにする。
例えばヴィルヘルム1世の戴冠式での白い軍服とか、髭とか、ケープとか。

・そこから設定を作るとき、線や部品はだいぶ減らす。それでも線は多い。そうではないと、帝国の重厚感が出ない。

・「新無憂宮で、皇帝に会う予定がないときに、軍人ではない人が着る服装」などのピンポイントな設定も。

・設定としてはこうだけれど、それ全部やると現実的ではないので、金や銀をそれらしく技術で見せている

・3話でアンネローゼ様がふくらはぎ出しているのは、「戦争と平和」のナターシャ足出しのイメージ

・キルヒが貰った勲章はマルタ十字架っぽい

・いい設定担当さんや制作担当さんは、たくさんの資料に、経緯もつけてくれる。大変だが、こういうのをやらないと魅力ある作品にならない。

・ヒルダとラインハルトとで飲んでいたコーヒーカップのデザインもあれこれ話し合った。資料のなかからいいなと思っても、調べると権利関係で難しいケースなどもある


☆そのほか

・世界観、それぞれにこうなんじゃないか、という資料をあつめて固める。
「世界観どうするか会議」
(とっても聞きたい…録音して販売してくださらないだろうか)

・24話やれて、今は絵がしみこんでいる状態。ノイエは尻上がりに盛り上がったので、スタッフとして感謝している。

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