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かつてユリアンと同世代で銀A伝にどっぷりつかった過去をこじらせ、ムライ参謀長と同年代になってから再燃してしまった管理人のブログ。 腐れ要素あり、注意! Twitterやってます、お気軽にどうぞ♪ 銀A伝用垢→@fukurasuzumlogh
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今回、司会はほしのさんで注意事項はなし。

まずはおっさんず全国縦断トークのふりかえり。

日本地図がでて、でーんと「長征2,300キロメートル」の文字。
「金曜の新ピカからはじまり、そのあと日曜までつごう五か所の未体験な行脚」

監督「おっさんに含まれることに抵抗があった。ほぼ似たような年齢だけど…」
司会「withおっさんずなので、一応含まれてはいません。今後は含ませていただいても?」
監督「けっこうです」
という軽妙な?トークから。

後藤総作画監督のおすすめシーンを、多田監督と話順に紹介してくださいます。
ご自身の仕事の絵がいっぱい入った話数を選んでくださったとのこと。

まずは、ヤンの作戦名の成功でグリーンヒル大将がこうなってしまったというせつないシーン、ということから。


①グリーンヒル親子

監督「邂逅で三月兔亭のシーンを書いたとき、グリーンヒル大将が厳格なお父さんではなく、話のわかるお父さんという感じで描いた。菊地さんにもそういう風にキャラデザしてもらった。そこからのギャップが後藤さんのおかげで出せた」

後藤さんは、のちのちこうなる、ということを匂わせない楽しいシーンとして邂逅では描いたそう。
星乱第一章でも、ヤンを見送るグ大将よりのカットで終わらせたのは後藤さん。よかった。
ここは、ここからこうなってく、という表情を気をつけて描いた、と後藤さん。


②ボリスのシーン

場内笑。でもそういうシーンとして描いた、と。3章重いシーンが多い中でここだけ銀英伝じゃないみたい。
ここでコーネフが何を食べるか、本読みで話し合った。
親父たちが集まってチャーハンにしよう、ってなったのが面白い、と後藤さん。

星野P「ノイ英伝食事のシーン多いけどここはインパクトある、ここまでおいしそうに食べる人いない」
後藤さん「映画館出たらチャーハン食べたくなった、ってよくTwitterでみかけた。ここだけ昭和的」

監督「ここだけ紙が多い。帝国も同盟も(帝国は形式上神があるけれど)この時代ほぼペーパレス。
演出要件としてあえて紙にした。
イメージは松田〇作さんの探偵物語の事務所のような、古くさい事務所をイメージした」

星野P「チャーハンじゃない料理の候補は?」
監督「フェザーンなので、同盟とも帝国とも違うノリがいい、という意見は一致した。
麺類がいいか、どこともとれるハンバーガーがいいか、と。作画考えたらチャーハンになった」
後藤さん「チャーハンってわかるってことは作画成功してるのでは」
監督「このシーンだいぶ芝居が昭和。ベテランの子が担当したのかと思ってたら、若い子がやってて、ドヤ顔で「僕だったんです、狙い通りでした」と言われた」
後藤さん「食べながらの口パクシーン難しくて、合わなくてリテイクで直した」

③フレーゲル

磯部Pが大好きなバルバロッサ無双、全包囲攻撃で、フレーゲルは「バルバロッサ…」という。
キルヒアイスもバルバロッサもちゃんと認識している。
ここの表情もすごくいい、と。
監督「フレーゲルはイケメンのつもりでやってるが、愚かに見えるのは貴族として育ってるから。
絵はイケメンなのに滑稽に見える。
貴族として育ったことから抜けられない、というのが、古谷さんの力も借りて出せたと思う」

ここは後藤さんの作画。
後藤さん「帝国あまり回ってこないけどここ回ってきちゃった。大人っぽくなっちゃうかなと思ったけど大丈夫だった?」
監督どきっぱり「大丈夫です!!そういう路線で」
監督「僕の心の中だけの問題ですが、フレーゲルはラインハルトを下級貴族のくせに権力握る憎いやつと思いながら、美のライバルだとも思ってる。そこお芝居出るように気をつけた」
(皇帝崩御の回でラインハルトが退席するところを見つめるフレーゲル、何となくそんなのを感じました)


④メルカッツ主従亡命

シュナイダーをキャラデザした津島さんの作監のところ。
2人の関係と亡命を決めるシーンがとにかくいい、と後藤さん。
後藤さんも手を入れていない。作画も安定しているし、とにかく見てていい。

星野P「シュナの最初の顔と最後の安堵した顔、表情の違いが面白い」

芝居から津島さんの愛がこもってるシーン。
キャラとしてシュナは優秀。ラインハルト陣営でもきっと重用される。
でも優秀だけど出世頭ではなくメルの副官であることに1番の生きがいを見いだしてる。
ここも、理詰めより敬愛する気持ちで説得してる。
メルカッツも気持ちで来られたからこたえる。

「風変わりな」ヤンの話。
監督「真面目な話、決め事として帝国と同盟の情報のやり取りはある。決め事として作ってある。
ただしフェザーン経由なので、フェザーンが意図的に流すもの、流さないものがある。
スパイもお互い入り込んでる。どこかで描く機会があれば嬉しい。
だからヤンの評価は帝国に伝わってる。

昔の人であれば、ヤンがこういう人、というのを聞いて、軍人としてどうなのかと能力を疑う。
でもラインハルトやシュナイダーは風評にとらわれず本当の実力がみいだせる人。
シュナイダーにも、メルカッツを預けられるという確信がある」


⑤アンスバッハ

後藤さん「ここだけ作画がいいぞ、と思われたと思う。
僕が見ててもここだけ違う。リアルでいい作画。
ここのシーンだけでも、第3章は見る価値ある」

顔ばかり出しても、と瓶のシーンも加えたとのこと。


⑥アッテンとポプランとコーネフの会話シーン

ありそうでなかった場面なので、1度アピールしておきたい。
コーネフ映ってないのが残念だけど、Twitterでコーネフがしゃべったと喜んでる声があったので良かった。
ノイエ版はそれぞれゼロから構築するので、皆が気を使ったシーン。

若手の集まりだからフランク?でもアッテンと空戦隊の2人は階級が違いすぎる。
ポプが年の近いアッテンに敬語だらけになるのも演出上どうか、アッテンがダントツ上なのにフランクに会話してもいいのか、と侃侃諤諤した。
ポプがかしこまるのもイメージに合わない。新鮮味あるシーン。

いつもは空戦隊はジャンパーを着ていたりパイロットスーツだったりするので、装備を更衣室でとっている、どういうスタイルなのかがわかる珍しいシーン。
後藤さん「津島さん、パンフレットでもこのメンツにラオいれたオフショット書いてた」

津島さんはカレンダーでもキャラのオフショット書いてくれてる。
本編じゃできないことを、本編じゃないからかなり暴れて書いてくれてる。
ああいうのは新鮮な気持ちで見られて嬉しい。

**以下はツイートNGエピソードから抜粋**

最初は後藤監督は銀英伝に入る話がなかった。
ほかの予定で1年2年先まで仕事がうまってしまうなか、廊下で多田監督と出会い、
「僕銀英伝入らなくていいの?」とたまたま尋ねたら、
「最初からがっつり入って貰わないと困る」と。

どうも後藤監督が入るという認識が当たり前すぎて、調整がうまくいっていなかったよう。
結果、仕事を調整した。
(後藤監督はいってくださって本当によかった…)

声をかけてもらって頑張らなきゃ、と思った後藤監督、最初はサブキャラのお手伝いから。
ムライさんはそのサブキャラから。

多田監督「ラフをみて、ぼくがこういうふうにしようと思ってたムライが描かれていた。テレパシー?
モブからメインキャラに」

後藤監督「総作監に回っていってるので、作画やらせてもらえない、できてうれしかった」

***

最後、「今日は満月、コールドムーン。帰りは月をみて銀河に気持ちを馳せたい。皆様もかぜひかないようにあたたかくして」と〆る後藤監督がロマンチックでした。

多田監督も「さすが後藤さん、いつも笑いで落とそうとしている僕とは違う、時事ネタばっちり」と言われていました。

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とうとう星乱も最終上映。
星乱の上映中、トークイベントなどが開かれてノイエの聖地のようになった新ピカ、星乱最後のイベントです。
感慨深い…

司会は田坂P。いつもの注意事項から。
「危険物、ハンドキャノン、指輪のレーザー銃は持ち込み禁止です」
そして。
「キルヒアイス提督にお越しいただきます。
お優しい提督は皆様を撃つようなことはないですが、心を撃ち抜かれないようにご注意ください」

……撃ち抜かれました(泣)

メインテーマとともに、梅原さん、多田監督、バルバロッサ磯部Pが登場。

梅「そこをくぐってきて、こんなに人がいるとは思いませんでした」

田「今日はキルヒアイスについてたっぷりお話しましょう」


【キルヒアイスのデザインについて】

設定資料集がパワポにて表示。

田「キルヒアイスのイメージはどう作ったんですか」

多「オーダーの時、見た目だけならラインハルトと優劣つかない、拮抗する、できる男感を出してほしいといいました。
でも中身は私心がない、2人に忠誠誓う男。
見た目は力強くして、内面を上手に演じて頂ければと思った」

田「キルヒアイスをどう感じましたか?」

梅「オーディションの段階でも、キャラデザいただいて原作を読んでも、清廉潔白さを感じて、心のやさしさを表現できたらと思った。
でもアフレコにのぞむと、厳しい顔やきりっとした顔が多い。
表情を汲むか、どうしようか悩んだが、自分が原作で感じたキルヒアイスを演じた。
最初はさぐりさぐりだった」

多「オーディションのとき、最初から考えていた通りに感じた。
見た目は精悍、ラインハルトと出会ってなければ同等、でもあえて従っている感じ。
オーディションから感じていたから心配はしていなかった」

田「ぼくもオーディションに参加していたんですが……あ、見るほうですけどね(会場笑)。
皆一致で梅原さんがいいといっていた」

梅「オーディションのとき、最終宮野さんと2人になって、そのまま「役が決まりました」となったときの台本に
1話もあったので、実際演じたときは感慨深かったです」

磯「菊地さんからお手紙をお預かりしたので代読します。

『世界をざわつかせたキルヒアイスのビジュアルについては、3巻付属のブックレットでご覧ください。
キルヒアイスの髪はキューピー、エンゼルを意識した。
短い前髪はisgr版へのリスペクト。
梅原さんの素敵な演技でよりキルヒアイスに近づけたと思う。

23話を自分が担当することは知らされていた。
あのシーンは力が入らなかった。見えていなかった。
今思い出しても胸がきゅっとする。
ラインハルトと同じ表情で書いていたと思う。

また書きたいので、ノイエ続いてー!』」

梅「isgr版があってノイエがある難しさはみなさんあったと思います。
私もありました。菊地さんがものすごい愛をもって描いてくれたのが伝わりました」


【バルバロッサの設定について】

待ってましたの磯部Pタイム!

田「尺がそんなにとれないので、バルバロッサ大好きPの磯部さん、1分で!」

(1)1枚目スライドは基本設定。
全長999Mであること、武器など。
「おなかのここにキルヒアイスがいます」と、ブリッジの場所をさす磯部P。

(2)2枚目スライドは、「約1KMがどんなものか」ビジュアル
新宿ピカデリーから、東京都都議会議事堂が、直線で約1KM!
「大きさイメージつきますか?」

(3)線画設定 竹内敦志さんが大元の線画を

(4)色参考 「どういう赤なのか」を監督ふくめ相談し、赤のイメージ作った、と

(5)3Dモデル

(6)この先は独断と偏見のおすすめシーン、「バルバロッサ活躍シーン!」

 ①カストロプ動乱:カストロプの前に颯爽と登場する姿
 ②バルバロッサ総攻撃:リップシュタット戦役の全方位攻撃シーン

磯「バルバロッサのお時間をいただきましてありがとうございます」

田「愛があふれて2分40秒かかりました。キルヒアイスにとって欠かせない相棒ですからね」

梅「一から戦艦がデザインされて3Dに、重力制御も細かく決まってて、作り上げるのはめちゃめちゃ大変だったのではと思います。なんで1KMにしなかったのかな、なんて」

多「多分原作です。1KMを超えるブリュンヒルトに一歩引くバルバロッサ」


【マイ ベスト キルヒアイス】

[磯部P]14話

磯「14話。アンネローゼ様の新しいおうち、いやお屋敷に3人で行くシーン。
ノイエテーゼ上だと、3人で幸せな最後のシーン。
一歩引いてたたずんでいるのがキルヒアイスらしい」

田「とてもしあわせな絵」

梅「3人のシーンは原作でも心がやすまるが、ラインハルトが童心にかえったお芝居をする。
2人のやりとりを一歩ひいて見て、なんて幸せなんだとアフレコで感じていた。
でも、「これで最後なんだな」と劇中のキルヒとは違う感情もあり、切なく演じた」

[多田監督①]3話

多「幼年学校卒業あたり。絵的に10代後半の絵がここしかない。
アンネローゼと小さいときは意外とある。この時間帯はここしかない。
ある意味友だち感覚だったのが、ここでラインハルトと目的を共有して、
千年に一度の金髪の天才についていくと決めた瞬間。
この後の大人のキルヒアイルの「御意」もかっこいい」

田「キルヒアイスが変わる瞬間ですね」

梅「ある意味2人の話はここから始まった、と感じながら、これから挑んでいくぞという気持ちを乗せた。
印象に残ってます」

田「気持ち出てました。アフレコ一発でしたね」

[多田監督②]11話

多「「勝つためだキルヒアイス」のリアクション。
演出的にも悩んだ、苦労したシーン。
絵に頼らざるを得なかった。
キルヒアイスはラインハルトと一心同体と覚悟を胸に秘めているが、アンネローゼ様と3人でいるときの落ち着いた笑顔とは違い、すべてのものを飲み込んで、覚悟している顔。
ラインハルトの言うことに、「そうです、その通りです」じゃない演出にこだわった」

田「2つ並び立つものを一緒に演じることがキルヒアイスは多い」

梅「ここである意味、ラインハルトは覇道を行く。
キルヒアイスは納得はしてはいるんだろうが、この後補給船を襲ったり、キルヒアイスの良心にある譲れないものとせめぎあう表情、微妙ですよね」

多「完璧にわかってくれている。力強く返事できない顔ですよね」

[梅原さん①]23話

梅「最後のところ。ここでキルヒアイスが咆哮する、叫ぶシーンがあるが、台本にはなかった。
息ぐらいいれようかなと思っていた。
テストはそのままだったが、本番のあとに三間さんから「キルヒアイスの叫びをいれてください」と、その場でテイク1で入れた。
それによって、キルヒアイスの全面に出ていない怒りの部分、ラインハルトの危機を前にしての男の部分が表現されて、僕自身納得がいった」

多「声どうするか迷いがあった。キルヒアイスは奥ゆかしく従うわけじゃなく、いざというときは剣をもって戦って、アンネローゼとラインハルトを護る人だし、そう思って過ごしている人。
絵は力強いアクションで行こう、と思ったが、内なるものを表にだしていいか悩んだ。
最終的には表に出そうと決めた」

田「いいかたちになった。ご自身の演じるキャラクターが死ぬことについては?」

梅「朝起きたときはすがすがしく、あと数時間で死ぬんだと思った。
前日はどうしよう、ああしようこうしようと悩んでいた。
だが、キルヒアイスはラインハルトが宇宙を手に入れることを信じている、全く疑っていない。
キルヒアイルが迷ったらだめだと思った。

ラストから本番まで何度もありがたいことにやらせてもらったが、先立たれるほうがつらいと思った。
僕はすがすがしいが、宮野さんは正面から受け止めて、感情的にぐしゃぐしゃになった。
死ぬシーンではあるが、役者としては楽しかった」

田「お客様にもとても好評な…そういうと少し違うけれど、とても感動していただいたシーンです」

多「きちんと人間のそばにカメラをおいて間尺とってドラマ優先にするのが、ノイエの方針。
キャストに助けられてできたシーン。
アフレコで泣こうという気持ちでいたが、僕より宮野さんの泣きが強烈でもっていかれた」

梅「壮絶でしたね」

田「プロデューサとしても、作ってくれてありがとうと思うシーンです」

[梅原さん②]第1話冒頭

梅「ここから始まった。僕個人も。オーディションもここから始まった。
長いこと演じる上で、キルヒアイルがどう感じているかに迷うと、ここを思い出す。
アフレコ中も思い出して、「キルヒアイスはこういう人なんだ」とキルヒアイルの軸となるシーン。

田「立ち上がりのシーンですね。皆さん印象深い。23話まで演じて、梅原さんにとってキルヒアイスとはどんな存在になりましたか?」

梅「テープオーディションでまさか受かるとは思わなかった。二次、三次とすすむうちに、清廉潔白は僕の人間性にあわないなと、どうしたものか考えながらやってきました。
でもスタッフさんからも「ぴったりだよ」と言われた。
自分を客観視する機会は少ないけれど、声はそう聞こえるのかな、と。
僕の声はこう聞こえるんだろうなと、今後のお芝居にも参考になることを教えて頂いた。

退場するところ、死ぬところまで演じられる役も少ない。ひとりの人間の一生、幼年期は別のかたなので半生を演じて、本当に嬉しかったし糧になった」

田「今後も、キルヒアイスにはいろいろなかたちで出てくれればいいなと思います。
さっそくキルヒロスの皆さまへ、ここで告知コーナー!
キルヒニャイス発売決定しました!」
(ここで大拍手)

田「梅原さんのために、サプライズゲストにお越しいただきました」

サプライズゲストはなんと田中芳樹先生。真っ赤な花束が田中先生から梅原さんに渡されます。

田中先生「キルヒアイスファンの皆様、ごめんなさい。今日はこれをいうために、締め切りを2つほっぽってきました。
自分の作品でどうなるかわかっているはずなのに、素晴らしいキャストの皆さんに演じてもらえて、書いといてよかったと思いました。
スタッフのかた、キャストのかた、また今日のような寒い日に来てくださったお客様にも心から御礼を申し上げます」

梅「本当にびっくりしました。嬉しいです」

田「直前まで隠せてよかった」

【最後に】

磯「本日で上映終了、一区切りですが、またお目にかかれるとスタッフ一同願っています」

多「今日は梅原さんを隣にしているので、外伝エピソードなどで、今後も梅原さんと仕事できるようがんばっていきたいです」

梅「今日は本当にキルヒアイス祭りだった。本当にたくさんの方が来てくださり嬉しいです。
田中先生もありがとうございます。
キルヒアイスという人生を演じられて嬉しいです。
外伝エピソードがありますし、何かの機会で演じることができればと思います。
それには皆様の応援が必要なので、今後とも作品の応援をよろしくお願いします」


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お約束の注意事項。
「新宿ピカデリーの飲み物を買われたかた。ここのドリンクには毒は入っていませんのでご安心ください」
からでしたw

最初は恒例のアンケートコーナーから。

「ノイエからの人」→けっこういらっしゃる!
「前回おっさんずトークに参加した人」→これも!
「第一章から参加した人」→これも!!

ということで、「お客様のイメージがつかめたところでスタート!」でした。

☆第三章振り返り☆

【21話】(場面写真がスライドで表示)

(多)救国軍事会議が敗れる、目標を達せず潰えていく、そこが肝の話。
だけど、ピンポイントでボリス・コーネフにちょっと触れたかった。
(前回触れ損ねたので、今回触れときましょう、と田P)

フェザーンは第三者視点。ボリスはそこを強調するキャラ。
だから自由奔放な描写にして、オーバーな芝居にしている。

ネタっぽい演出もしていて、宇宙港に到着し、船からおりるとドミニクがあらわれる、美女が迎えに来て何事だろう、と思ってついていくと、浅黒いハゲ親父がいる。
「機嫌が悪いようだな」→当たり前。
この不機嫌は、割の悪い仕事と、美女から浅黒いハゲ親父でがっかり、のダブルミーニングのつもり。

コーネフはいろんなキャラに陰ひなた関わる人なので、ユニークでテンション高めにした。

(安)原作では外見の描写がない。紙パックチャーハンシーンが印象的。
   浅黒いハゲの前ではネクタイ締めてる。もどると緩める。昭和のサラリーマンみたいでよい。

(郡)後藤監督とトークショーの打ち合わせで、チャーハン食べたくなるってTLにあふれてましたねって話をした。
食べるものを何にするか、脚本会議でもめたところ(笑)

(安)微に入り細にいる脚本会議。議題に「何食うか」ってあったね。
フレデリカのショックをうけるシーンもよかった。

(田)立ち直るところまでの強さ

(安)勝てない。絶対ヤンは勝てない。

(多)べたな泣きにしたいところだけど、フレデリカは泣き顔を見せる子じゃない。
シーンの積み上げ思案したところ。
回想シーンに実はフレデリカが見ていないシーンがひとつだけある。
第六次イゼ攻略のパパがそれ。
「こういうことがあった」という話をフレデリカは聞いてちゃんと知っている、というところを出したかった。

【22話】(場面写真がスライドで表示)

(郡)アンスバッハとブラ公の対比が…黄瀬さんが描いた素晴らしいシーン。
素晴らしいと思ってクリアファイルにしちゃった
見えてるアンスバッハ、気づかないブラ公。
意外に涙を誘う。200万も虐殺した悪い人なのに。そのあたりノイエらしいところ。
メルカッツにも泣きました、とLINEたくさんもらいました。

(多)シュナイダーのシーンは、シュナイダーをデザインした人が自分で原画作画を担当したところで、すごくいい

(郡)かぶってくる音楽も素晴らしい

(田)死に顔の力が半端ない、印象強い

(郡)閣下、っていうときの顔。かなしげな笑み。…クリアファイルにしちゃった。
われわれダビングのときに見て、やべえよこれやべえよ、と。
そしてフレーゲル様は華々しくお亡くなりに。

(安)おっさんたちがみんないい死にざま。ブラ公は「できればくるしまずに…」と卑屈になってほしくなかった。

【23話】(場面写真がスライドで表示)

(多)キルヒアイスが命を落とす話数。間尺の使い方が難しかった。
死んだあとの余韻がほしい。でも、お話として展開していってしまう。
そこをどうつなげるかが難しかった。
亡くなるときの宮野くんの熱演のあと、時間たっぷりとってないけど、オベが呼びに来てのアンネローゼとの会話。
宮野くんが亡くなるときのテンションを引きずったまま芝居してくれて、宮野くんのおかげで繋がって成立した。
あそこの宮野くんの演技は、ツイッターをみても響いてる人多かった。

(安)アンスバッハ、なんで名乗りを上げてうったのか?うっちゃえばいいのに。

(多)我らは理屈をもって演出している。
名乗りのシーンは、500年続いた貴族社会で、ブラ公の無念を宣言してからでないとラインハルトを殺す意味がない、との考え。
ディレクションも納得ずくでやっている。

(郡)脚本会議でも、「この人何を考えてるんだっけ」で1時間くらいやりますね。

【24話】
(郡)エピローグ。胸がいっぱいになる。お墓参り、音楽…会社でロールみてうるうるしてます。

(多)お墓参り、原作にははっきりと書いていない時間軸。
アニメオリジナルの時間の動き。帝国の標準時と同盟の標準時の整合性とかはいったん忘れて(笑)
まるで同時に行なわれているかのような、カットバックという演出をとっている。
ハルトが「一人でよい」といって、次にフレームインしてくるのはヤン。
音楽もともなって、良い効果を出している。
空の色も違えている。

(郡)ハルトの「お前はいったいおれのなんだ」に対する墓碑「わが友」。
ハルトの苦悩、そうだよな、と思う。

(多)銀河帝国らしいなと感じる。ラインハルト、軍権を得ていろんなものを得る。
(ここで「あー原作未読のかたもいるけど、言っていいのかな」と悩み、「いろんなものを」という。まわりも「いろんなものを」と復唱(笑))
オベの話もわかる、頂点をきわめた時、王様がふたりいる、になりかねない。
わが友なんだけど、臣下です、というのが本当に銀河帝国らしいシーン。

(郡)帝国のひとは民主主義知らないでしょ。
だからこそ、ヤンは戦う。よしき先生の仕掛けた、狡猾な構造。

(多)こうして、おかげさまで、24話までしあげることができました。
ありがとうございました。

☆ノイエ銀英伝振り返り☆

ここで、振り返りのパワーポイントが。

◇2015年1月 企画立ち上げ

(松竹、IGさんにお願いできることになった。郡司さんお好きらしい、ということで、ミーティングは「やりませんか」「やりましょう」で、あとは銀英伝語りましょう、になった。そのあと社長にどういうか、など考えた)

◇2015年8月13日 制作発表(IG製作)
・らいとすたっふさんからニコ生で放送したがソースを見てた人は100人くらいで少なくて、でもYahoo!のトップニュースになった。
・この年の株主総会でも、銀英伝に関する質問が。

◇2016年~2017年 表立ったうごきはなし。IGに「本当にやるの?」と電話がくる
・発表からPVまでは、2日に1回くらい、磯部Pから「設定あがりました」と山ほどの設定がきた。
それが鈍器になった。

◇2017年5月10日 イベント情報解禁、OPビジュアル(星を見上げるラインハルト)解禁。

◇9月20日 オープニングイベント(タイトル、キャスト、スタッフ、PV解禁)
・キャストさん皆が「あんな緊張したことない」という。
・堀川さん目の前にした宮野さんの顔、あんな顔するんだというくらいすごかった。
・円盤1巻の映像特典にあるのでみてください、とのこと。
・PVの宇宙戦艦、実は未完成だった。以下のルックがまだ途中だった。
HPで見られるので、見直してみましょう(笑)、と。
※デザイン→モデリング→ルック、と工程がある。
 モデリング:360度の見た目、1隻でまる1年かかる。ヒューベリオン、ブリュンヒルト、標準戦艦、それぞれ1年。
 ルック:光が反射したり質感を出す、半年かかる
・鈴村さん、お客さんの反応よくてほっとした、と。イベントはみんな眼が泳いでる。

◇2018年4月 「邂逅」ファーストシーズン放送開始

◇2019年9月27日 星乱第一章上映開始

◇2020年 ???

☆ノイエ銀英伝の今後☆

気になるのが2020年以降

(田)今の表、5年くらいある。

(郡)時間がかかるんだ、ってことを言いたいんですね?

(田)皆続きやりたいけど、課題がある。
①もっとたくさんの人に見てもらいたい。そういうところをやっていく。
②アニメの円盤、海外でも売れてたけど、いまは収益スキームがむずかしい。
中国は規制が、政府の検閲が入っている。
今は流れてるけど流せなくなるかも?
③働き方改革。アニメ業界はブラックと言われることもあり、働き方改革しなければならない。
アニメ業界も製作費があがっているが、ノイエは設定大量だし映像もこの高いレベルだから…

こういった課題があるからやらない、ではなく、ひとつひとつクリアしていきたい。
まずは、たくさんの人が見られる環境をつくろうとトライしている。
それが発表されたら、みなさんも「これか!」と思うと思う。
「これからたくさんの人見るかも」になりそうな案。

もとよりここで終わらせるつもりもないです。信じてください。
もう少しお待ちいただければと思います。

(多)仕事いれてない。これ、うそじゃないところがおっかない。
他をことわってるから、うちからの「これやって」攻撃がすごい。

中身、構想って意味では、ノイエは、リメイクではなく、このメンバーでつくるキャラ中心のシナリオ。
キルヒアイスは残念だったが、他のキャラ動くのは3巻以降。
彼らをいかに魅力的な人物として描くか、自分なりに考えている。
ミュラーもアゲアゲで考えてあります。

(郡)TVシリーズはまだキャラが動く前だった。
TV→劇場というスキームが斬新だった。だから連続して劇場でみてほしい。
サイン会で星乱から見てます、という人もいた。
ぜひ戻ってみてほしい。

(多)前半戦の12話は、基本原作とおりにシナリオ構成した。
女優退場などの外伝エピソードをいれずにやった。
カメラはキャラにつけるようにキャラにつけるようにしてやった。
そうすると、星乱までみて、邂逅にもどってみると、キャラが登場するだけで泣けてくる。
ボースンコールがなってラインハルトが出てくるところとか。
高木さんのアイデアで、第1話では同盟をまるで敵かのようにモブキャラばかりで描いて、ラストにメインがいるよ、金髪じゃないヒーローが隠れてるよ、とお尻をなめて描いた(笑)
キャラ描写に力をいれてやってきてよかったと思った。

(郡)劇場でかける松竹さんの提案スキームに感謝したい。4話続けてみたときの感覚すごい。

(田)監督も肩慣らし終わって投げるだけ。
あとは、円盤・グッズぜひお買い求めいただけたら。
お買い求めいただけたかたは、レビューなど寄せていただけたら。
そして銀英伝を忘れずにいていただけたら幸いです。
銀ニャは再販する予定です。

(郡)IGのなかではやり遂げてから死にたい、という思いがあふれている。
あとは決めて早く発表できる日を。

(多)トークイベントでお顔覚えたかたいる。次いらっしゃらなかったら見捨てられたと思う。
皆さんの心に残るノイエテーゼにしていくのでよろしくお願いします。
ちなみに、ぼくは、獅子の泉の七元帥になります。ビッテンと。

(郡)最後に冷たくなってて、「何て安らかな死に顔」といわれたい。

(多)ファーター、ってやりますね

以上、多田監督withおっさんずでした。
ボリスのお話がきけて嬉しかった!


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「もう涙は吹きましたか?」とMCさん登場。
「こんばんは」の声掛けに、返事小さく。「元気なくて当然ですよね」からスタート。

「おふたりをいい笑顔を拍手と歓声でお迎えください」

ふたりとも、黒めのジャケットで。宮野さんの衣装(マフラー?)には黄色があり、キルヒアイスの衣装(ボトム)は濃い赤。

泣いていたのではと思ってしまう、第1章のノリノリ加減とは違う宮野さん。

(宮)
昨日公開されて、今日この舞台挨拶の日を迎えられて嬉しい

MCさん、キルヒアイスを紹介しようとして「キルヒアイス」を二度かむ。
「ぼくもオーディションのときにかみまくったのでわかる」と梅原さんキルヒのようなフォロー。

M「では楽しくトークを、楽しく、というと語弊があるかもですが」

☆公開を迎えた今の気持ち

(宮)
立ち上がりのときからここまで目指してしっかりとやってきた。ここまで全うしたいと思っていたのでうれしい。オーディションも今回描かれている部分だったし、いろんな感情がこみあげている。

(梅)
キルヒアイスを演じてる身として、物語のひとつの山場。
こういう退場の仕方をするんだ、という見せ場のひとつ。
劇場で届けられて嬉しい。

☆見た感想

(宮)
はい!(元気な返事からの…)
思い出すだけで苦しい。何をしゃべっていいかわからない。
梅原くんとキルヒアイスとラインハルトの芝居を全うできてうれしい。
思い出すとまだ入り込みすぎてしまう。苦しい思いになる
(泣きそうなのか、仰向く宮野さん)
ラインハルトの声、笑っていても苦しそうにきこえる。
梅原くんと一緒にお芝居ができた時間は有意義でした。

(梅)
「星乱」は、華々しい戦闘より、国の内部にスポットライトがあたった、渋いけど面白い部分がある。
人間関係も変わっていく。
ラインハルトは、覇道を行くには変わらないといけない。
ひとつ乗り越えなければいけないところを乗り越えた。

キルヒアイス、登場から死の直前まで一貫していた。彼なりに成長はしているけれど、もともと隙のない人間。
大きくは変わらない。
最後のシーンまですがすがしくいたかった。

キルヒアイスはラインハルトが宇宙を手に入れることを疑っていない。信じている。
だから、ここで死んでも後悔はない。1本筋が通っている。
でも、最後のアフレコは迷った。
涙ながらに伝えるのもいいが、弱まりながらも、キルヒアイスのいつも通りにした。
アンネローゼのことを言うのもいつもどおり。

(宮)
ラインハルトがはじめて哀しみを知る。はじめて死を実感する瞬間。
キルヒアイスとラインハルトが離れたのは誰のせいでもない。自分で決めたこと。
でも、離れていなかったら違っていたかも。
2人が一緒にいることがいいことかはわからないが、一緒にいてほしかった。

☆「邂逅」から気持ちなどを切り替えたことはあるか?

(宮)
「邂逅」から切り替えることはない。ラインハルトは覇道の道をひとつひとつあがっていく。
でも、キルヒアイスがそばにいなかったのが大きかった。
ヴェスターラント演じるとき、悩んで悩んで悩んだところ。
執務室でぶつかるシーンは、オーディションでやった。
僕らの間でやっていいと言われ、やったところ。
監督が「ラインハルトとキルヒアイスの関係が見えた」と言ってくれた。
あれで選ばれたと思っている。

その僕らの関係性を見せていけたらとずっと思ってきたので、実際、本編で演じられてぐっときた。

(梅)
本編でやるのは気持ちのうえでもすごく大きかった。

(宮)オーディションでは、小説のままやった。ト書きもひろった。瞳の違い、顔色がどう違う、など、感じながら演じた。
キルヒアイスの最後のシーン、それまでのラインハルトがもろくも崩れるのを、小説の表現から感じた。
体験したことのない大きな感情なのではと思う。

(梅)
あの収録の日は、朝から、「今日死ぬんだ」と思いつつすがすがしく迎えた。
宮野さんと芝居をしていて、先立つより、先立たれるほうがつらいんだと思った。
ひきずられて2人でぐちゃぐちゃになったら困る、とふんばった。

(宮)
ぼくはふんばれなかったね。
それが「真守のラインハルトなんだね」と三間監督に言ってもらった。
ぼく自身もいろんな死を経験してきた中で、アテレコのテンポでいけなかった。
(ここで、アテレコという用語の説明をする梅原さん)
プレスコに近くなった。合わせることが、どうしてもできなかった。
伝えたい、どうしたい、に絵を付けてくれた。

リテイクっていう感じではなかった。
「もう一回聞かせて」という感じ。みんなであのシーンは作った。
ぐちゃぐちゃになって、ひとつ、できなかったことがある。
最後、叫べなかった。声が出なかった。
苦しくて、苦しくて、終わってた。
心を整えてから、叫びだけとった。いろんな感情が巻き起こった。

MCさん「おふたりにとある方からお手紙がきています」

(宮)姉上かな?
(梅)アンネローゼ様かな?
(ラインハルトとキルヒアイスとして息ぴったりのふたり)

MC「宮野くんへ。1-24話まで長きにわたり、誠意を尽くしてくれて嬉しく思う。まったく新しいラインハルト像、
20歳そこそこの若さを出し、でも、ただの青年ではいけないという要望を果たしてくれた。
宮野くんらしいラインハルトが見られたことに感謝しています。多田監督より」

「梅原くんへ。キルヒアイスは能ある鷹は爪を隠すという、ラインハルトと並んぶ能力を秘めながらラインハルトに付き従う人物。強くもあり、奥ゆかしさもある。理想のキルヒアイスを演じてくれたことに感謝しています」

(宮)
なんだか卒業式みたい。

MCさん「まだまだ続くとしても、まずは24話まで演じ切ってくれた2人に贈る言葉です」

(宮)
監督たちの熱意が、この作品を素晴らしく尊いものにしている。
僕らにできることは、生命をまっとうすること。

(梅)
最後、おつかれさまでした、と三間さんから花束をいただいた。
「これで終わりって思わないでね」と言われた。
回想シーンでもあれば登場できる(笑)
ありがたい、次があることを期待しています

(宮)
おれのなかにキルヒアイスはいきているしね
梅ちゃんが赤い花束もらったとき、どうしていいかわからず、とりあえずふたりで写真をとったよね。
にこりともせず。なつかしい。

☆最後に

(もう30分たったのか、と時計をみる梅原さんに、「カッコいい時計してるね」と宮野さん。だいぶ普段の調子に戻ってきた様子)

(梅)
物語はまだはじまったばかり。スタッフの方々にはこれからもやる気がある。
ぼくも回想で出たい気持ちがものすごくある。
続けられるかどうかも、応援してくださる皆様の気持ちにある。
これからもよろしくお願いいたします。

(宮)
キルヒアイスの存在こんなに大きかったんだなあ、とまだ感じている。
OPが見られない。2人が夢をはせてる姿、幼少期のカット、苦しくてみられない。突き刺さってくる。
ラインハルトの渇きはいやされることはないけれど、キルヒアイスがいてくれるからこそ覇道ができる。
沈んでばかりはいられない。力強いものを出していきたい。続いて銀河を駆け抜けていきたい。
どうかよろしくお願いいたします。

(最後はおふたり握手してハグを交わしてました)

全力応援してますので、なんとしても続いてください!!!

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冒頭はいつものとおり、松竹の田坂Pからの注意事項からですが、今回はさすがにネタのしこみはありませんでした。
田坂Pもどこか悄然とした様子。

多田監督も、磯部Pも「ようこそおいでくださいました、よろしくお願いいたします」と少しかため?

「内容が内容なもので緊張してます、ほぐしていきます」と田坂P。
磯部Pは前に好評?だった帝国衣装で。「着ていってねといわれちゃんと着てきました」

「では銀英伝の会話をしていければ…」とやはりぎこちない田坂P。

☆初日を迎えた気持ち

多田監督
「取り合えず劇場プロジェクトは最終章。完成はすでにしていたので、やり遂げた感はもう終わったが、お客様の反応が気になります。どうでしたか?」
ここで大拍手。ありがとうございます、とのこと。
「楽しむ感じではないかと思いますが、心に残るものがたくさんあるのでまたぜひご覧になってください」

磯部P
「長く携わってきたものなので寂しくもあり、こうして見て頂いて嬉しくもある。複雑です」

☆第三章のみどころ

田坂P「つらいですが、何回も見て頂きたいので…」

【21話】アルテミスの首飾り、クーデターの真実と終結、グリーンヒル大将の死、ボリス再登場

(多)アルテミスの首飾りは、かなりぎりぎりまで設定がかかって3Dが苦労した。どうやってこわすかの作戦を長く打ち合わせしたので、思い出深い

(田)尺としては長くないが細かくつくりこんでた。手抜きはできかったという印象ですが?

(多)アルテミスの首飾りは小倉さんデザイン。実写特撮模型を作っていたおもしろいキャリアのかた。ぼくが特撮大好きだって知ってて、「多田さん、パラボラアンテナつけたくない?」と。そこからとんでもないことになった。

(磯)首飾りだから美しくなければいけない

(多)お芝居では、リンチ。二又さんやっぱりやってくれたなと。某ふるやとおるさんと同じく、計画的な悪者バーターのひとり。フレーゲルからリンチへ。本当に素晴らしかった。

(田)メインのキャストさんは、二又さんのリンチの演技勉強になりました、とよく言っている。説得力のあるキャラ。

(多)うらぶれたデザインもいい。上にまで行ったひとに馬鹿な人はいない、というのがノイエのスタンス。
リンチは前はイケてる司令官。今も、無精ひげそって髪の毛直したらイケオジ司令官になることを匂わせるデザインになっている。そこに二又さんがはまった。
田中先生の足元にはおよばないが、自分も社会科の教員免許をもっている。大きな過ちはしても、組織で無能なわけじゃない。そのあたりをマニアックにいれこんだ。

【22話】ラインハルトを問いつめるキルヒアイス、執務室での激突、門閥貴族連合最後の戦い、フレーゲル、ブラウンシュヴァイクの最後、戦役の終結

(磯)バルバロッサです。バルバロッサの画像がでてるから(笑)
全方位降べきものすごい。チェックの時から、「どこからもでるんだ、めちゃめちゃかっこいい」と思ってみていた。

(田)ここは活躍させないと

(多)ブリュンヒルトとバルバロッサは、分厚い人を殺せる本(鈍器)を見て頂くと、第三世代艦となっている。
装備や防御が一番協力。とにかく強そうに見せた。持ってる装備はすべて使うスタンス。

(田)バルバロッサ、無双してる感じでした。

(多)次はブラウンシュヴァイクが死をたまわるというか、アンスバッハとのくだり。
また見に来ることがあったら、頭に入れてほしい。
あそこはスタートから最後まで、IGのトップオブトップの黄瀬和哉(きせかずちか)の全作画。
演出不要だった。さすがです、やはりすごいです。
最初はコンテだけだよ、だったが、コンテを見て、「黄瀬さんが描きたいように描けるアニメーターはいません」と言ったら、「おれがやれってこと?」となった。

(田)説得力がとんでもないですね。ブラウンシュヴァイク公、いろいろやってきたけどかわいそうになる。ある種、かなしい生き方。

(多)そこは的確に。負けてざまあみろ、には見えないように、そこはちゃんとした。
アンスバッハ、作画が完全に極限までいっている。眼のおちくぼんだ影を変えている。
面積もカットによって違って見せている。

(田)哀しみに覚悟、すっと入ってくる。こんな入ってくることあるんだという感じ。

【23話】武器の持ち込み禁止、捕虜引見、殺害未遂、別れ、国璽奪取、前へ進むラインハルト

(磯)ラインハルトとキルヒアイスを語らざるを得ない。
ものすごい書き込みの絵と、演技の指示の細かさで、完成したらどうなる?という感じだった。

(田)画面の力が半端ない

(多)元々力入れていく話だと思っていた。
アフターレコーディング(アフレコ)で録ったが、宮野くんが芝居に入り込みすぎて、プロなので途中でセリフでなくなることはなかったが、一シーンで憔悴すぎて、一回は録れても、哀しみで二回目気持ちを整理しないとマイクに向かえなかった。
そこで、フィルム尺を無視して、宮野くんのペースにあわせて録ろう、ということになった。
絵は、アクション口パクをあとでつけるプレスコアリング(プレスコ)で作りなおした。

(田)一番大事なシーンのカットですものね。皆さんもそう思われると思います(ここで大拍手)

(多)他は、コーネフ…あ、22話でしたっけ、いいそこねた(←ぜひぜひお話してほしかった!!)
「軍医を呼べ」をミッターマイヤーからベルゲングリューンに変えているのが、ノイエの推しポイント。
ベルゲングリューンがめっちゃ好き。
原作ベースの話で申し訳ないですが、敬愛するキルヒアイスを喪って、某提督を喪ってしまう。
印象に残るセリフ、シーンを彼に与えたいと思った。

(田)オーディンに戻る戦艦がスピーディーでしたね

(羅)絵コンテは長く組んでる演出の小村方さんで、ぼくの好きな絵コンテを描く人。
オーディンに帰るメカ、自分もやりたかった。戦艦ワープアウトかっこよかった。3Dさん最高!

【24話】平和式典、メルカッツ亡命、トリューニヒト派の議員、お墓参り、地球教

(磯)盛りだくさん。細かいところだが、ラインハルトとヤンのお墓参りシーン。
オーディンとハイネセンがわかりやすく行き来する。空の色がこんなに違う、と見せている。
青のふり幅がすごい。同じ人類が、別のところにいるのがよくわかる。

(多)はっきり場所が違うとわかるように、片方を昼、片方を夜にするかディレクターとして悩んだ。
だが、同じ時間にふたりの英雄がいる、としたほうがいいとこうした。
これまでも美術さんがオーディンとハイネセンの空の違いは変えていたが、カットバックないと、どう違うかわからない。

(田)帝国と同盟の違い、いろいろ見てみたいですね。

(多)三間監督の選曲がすごかった。大晦日でも劇伴はってたくらいすごい人。
だいたいこんなもん、のだいたいを決して許さない。
まとめでエンディングの前奏をヤンとラインハルトにひっかけた。
元々の楽曲の長さではなく、うまくつないでああしてる。テクニックがさすが。

(田)印象的に音楽重なるよう作られてますよね

☆24話までつくって

(多)銀英伝は最後までつくってナンボ、と思っている。ここで終わってもいいだろう、でやっていない。
意気込みが伝わってると嬉しい。見ても感動しない地球教をもってきたのはそのため。

(磯)旅の行きつく先は長い。最後まで旅をしたい。

(多)スタッフは「オベの犬がでるまでは死ねない」と言っている(笑)
ここで終わってどうする、と思うので、続きを作っていきたい。
続きを作るために、もっとたくさんの人に銀英伝をみてほしいと方法を考えている。
先に続けるための仕掛けづくりをしていくので、お待たせする可能性もあるが、銀英伝をずっと気にしていただければ。

原作、OVAを見た人、履修済みの人、という言い方をするが、その人たちにも新しいの見てみるかと思ってほしい。
世代二回り違うと、タイトルから内容が想像できない。
「転スラ」にくらべれば、「銀河英雄伝説」短すぎない?とか。
触れたことない人の背中も推していきたい。

(田)
12月6日からの全国ツアーでは、今後に向けてのことを時間たっぷりとって話したい。
バルバロッサのクリアポスターも初日で売り切れた。数は作ったはずなのに。再販検討している。

☆最後に

(磯)昨年の1話から24話まで、無事に公開にこぎつけられた。たくさんのスタッフと見てくださる皆様のおかげ。
先の展開について話せる話を持っておらず申し訳ないが、これからもよろしくおねがいいたします。

(多)これだけたくさんのお客様にご来場いただき嬉しい。
私はじめ、関わってるスタッフは続きを作ろうというモチベーションが非常に高い。
私は、続きをつくることを念頭に、次の監督の仕事の営業をしていない。
現場はみんなそんなつもりでやっている。

OVAから銀英伝にかかわったスタッフもいるが、今回ではじめて関わるスタッフが多い。
そうしたスタッフも、このキャラをこう表現したい、戦艦をこう書きたいとクオリティに結び付ける流れができてきている。
ぜひ、続けていきたいと思うので、これからもよろしくお願いいたします。


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