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かつてユリアンと同世代で銀A伝にどっぷりつかった過去をこじらせ、ムライ参謀長と同年代になってから再燃してしまった管理人のブログ。 腐れ要素あり、注意! Twitterやってます、お気軽にどうぞ♪ 銀A伝用垢→@fukurasuzumlogh
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おっさんずトーク第2章は、冒頭いつもの注意事項の他「トマホーク、薬物の使用禁止です」から、「ここ映画館ですので、スクリーンもシートもある。それらを使って人を口説くことも禁止です」のおっさんず節から始まりました(笑)
まずは恒例の、挙手アンケート。
「ノイエから見始めた人」
かなり多数!なんと近くの8人中2人が手を挙げられてました。
深い沼へようこそ、と恒例の歓迎が。
「前回おっさんずトークに来た人」
これは業が深い…と。
というところで第3章です。
☆は、パワポの文字です。
☆ヤンとシェーンコップ、プラネタリウムのやりとり
いきなり来ました(笑)
場内の笑いに、「なんでここで笑い?真面目に選んだのに」と。
パワポでそのシーンが映ります。
「この映像は?」
「よくできたね、どなたが準備したの?」
「シェーンコップが事前に仕込んで」
「本気ですよね」
「仕込んで連れ込んだ、誘い込んだ」
「このパワポ作る感じで作った?親近感」
「軍の設備使って何やってんだってヤンもびっくりした顔」
次に椅子ドン!
☆ダビングでみんなドキドキ
とあおりが(笑)
「だって見つめあってるんだよ」
「最初は違ってた、廊下だった。でも編集のひとがもっとドラマチックにと
「どうドラマチック」 
「ほら、大事なシーンだから」
「でもよかった、広いところで。個室だったらたいへん。シェ強いから腕っぷしでかなわない(ひっしょさんの発言です)」
「音楽もいいし、いいシーンだよね」
「この後シェ、えんえん口説く。自分でやればいいのに」
「自分は器じゃないと思ってるんだろう」
「民主主義に独裁とか矛盾したことをえんえんと」
「次の小道具楽しみ、バーミリオンの前は何ドンだろう」
☆救国軍事会議、グリーンヒル大将の理想と、雑多な思想のメンバーのあつまり
「グリーンヒル大将がすごい理想に満ちた演説をする」
「その後ろでばかばか人が殺される」
「クーデター起こそうと人を集めれば、いろんな人が入ってくるよね」
「雑多なひとを集めざるをえない。特にこの人とか(クリスチアン大佐の絵をさして)」
「会社と一緒ですね」
「会社は理想に満ちた人が集まってるんじゃない」
「御社はちがうの?」
「4人ぐらいのときは…」
「生々しい話はやめましょう」
☆クーデター、やっぱり雪だった
「クーデターに雪景色、日本人の心象風景だよね」
「IGの株主総会も、雪の降る日にやったらスリリングじゃない?」
「緊急動議が起こる」
「真夏にクーデターやりたくないもんね。だらだらしてる」
「夏服じゃない、冬服だ」
「これ設定は4月なので、プログラムにも書いたけど、季節外れの雪なんだよね。遅い雪。名残雪」
☆オフレッサーの死
「惜しい人を亡くした」
「ロボアニメみたいな戦闘服」
(ここで、オフレッサーの特別仕様の装甲服の設定画が。
 刃は透けない、とか、プロテクター左肩に呪術文様、とかの記載あり)
(スーツの手も。パワードスーツマニュピレーター、手のひら部分とか詳細が
2019.2.13の日付と、2019.10.10決定稿の記載あり)
「髪は細部に宿るだね」
「船外作業用にスラスターついてる」
「弱いところ、付け根とかをレイピアで狙う」
「手裏剣、ボーガンもある。ちゃんと使ってる」
(ここで手裏剣、ボーガンの設定画。ボーガンは腰だめでうつ、手裏剣は収納時のかたちも)
「裏ではすごい考えてる人いる」
「いろんな才能があるんだ」
「もっと戦いみたくなる」
「オフレッサーで1本外伝作れそう」
☆オフレッサー亡くなるシーン
ノイエオリジナルシーン、ミュッケンベルガー
「走馬燈でうかぶ、今わの際にうかぶ顔がミュッケンって…」
「ミュッケンのいうことを、ああそうか、とわかったのが遅かった」
「見た目で悪にしないのが、多田ノイエ。知的で暴力的なオフレッサー。知的じゃないと上級大将になれない」
「パエッタやパストーレもそう。新しい価値観についていけないだけで無能じゃない」
「新しい価値観で世の中動き始めたのに、自分を変えられたミュッケンベルガーと、変えられなかったオフレッサー」
「アンスバッハは時代が変わってるのをわかってる。だから、逃げて、と思う」
「忠誠心から逃げない。複雑。今の価値観からすると違う動きをするけど1本通ってる」
「500年封建時代過ごしてきた人が下敷きにしているものを考えないと」
「キルヒアイスがラインハルトを急に「様」呼びするのも、500年続いた身分社会で生きてきた二人には上下関係が浸透しているので、当たり前のこと」
「閣下はよせ、とはいうが、様はよせ、とはいわない」
「この人達の中にあるのは、我々と違う意識なんだ」
「それをくつがえしちゃうのがラインハルト、とんでもない男」
☆ドーリア星域会戦
☆ついにこの人(グエン・バン・ヒュー)が!
「ファン多い」
「突撃しか能がない。といえば」
ここでパワポに、グエンとビッテンが並ぶ(笑)
「同盟の猪突(いのしし)」
グエンとビッテンが奇しくも同じポーズ。
「しょうちくさんに「ここにビッテンはめてください」って言ったら、レイアウトまで一緒だった(笑)」
「狙ったかのような」
「生き別れの兄弟?」
「フェザーンに従兄弟がいるのでは」
「グエン、殺したくないよね…」
「ビッテンは殺そうとしたのに生き残ったんだよね、ポプランと一緒に」
「ネタばれすみません、でもポプラン推しは安心しますね」
・ユリアン
「このユリ坊はなにさ」
「フレデリカに、ほ、ほ、ほ…憧れてるユリアン」(ほれてる、は回避)
「肩と心を同時につかまれたか」
「キルヒにも心をつかまれてた」
「ほれっぽいのか?」
「こうなってるとき(おびえてるユリアン)に、こうされたら(フレデリカの肩ぽん)、ほれちゃうでしょ」
・トリグラフ
多田監督大好きトリグラフ!
「6巻の円盤には座談会があって、そこでOPのトリグラフについて語ってる」
「たさかさんから「トリグラフでないけど大丈夫?」→「監督好きだからいきましょう、ガチャ(電話を切る)だった」
「でも銀英伝のファンはよく訓練されているから、三叉だからトリグラフだってみんなわかってた」
「そのあとにでてくるからアッテンボローだってこともみんなわかってた」
(わかってましたw)
☆ルグランジュの最後
「気の毒な」
「運と才能が足りなかった」
「全部足りないじゃないか」
「一般の兵士も、救国軍事会議を信じてるシーンが入る。彼らなりの何かを信じてた」
「これだけの艦隊運用できる人材残ったんだから、ルグランジュ、優秀な人望厚い人だった」
☆スタジアムの虐殺
☆ジェシカの死
「これTVで流せるかい?」
「無理かもしれない」
「最初集まったとき、こういうところ、逃げないでやろうと決めたから」
(朝日新聞にも載っちゃったしね、と時事ネタ)
「市民も徴兵経験あるから、軍隊経験者で、銃の扱いもすぐわかる」
「絵で見ると重い」
☆結局疎まれるメルカッツ
「本人一番わかってた」
「会社だとよくありますよね」
「こめかみに銃? IGすごいなあ」→「そうじゃなくて!」
「貴社の営業全体会議でありませんか?無理な数字を言われて、ガンバロー万歳!な感じが…」
「大声出す人が出世するんだよね」
☆ヴェスターラントの虐殺
☆王道と覇道
「王道と覇道、すごいこだわった」
「キルヒアイスはあくまでも王道。現実はそうはいかない」
「民を害する人々を許すまいと同じほうを向いていたのに、方法論が違ってくる」
そしてここで、
☆おっさんに質問コーナー
(Q1)
ヒルダがラインハルトを訪ねてきたとき、ラインハルトが珈琲をかきまぜていた。
これはブラック?原作読んでいないので申し訳ない
(A)
原作に書いてあります
ではさすがに終わらず、回答に。
「1巻あたりのラインハルト、たなかさんもキャラ固まってないんだよね」
「1巻でラインハルトが畜生、っていってて、ラインハルトは畜生なんていわないよなと原作みたら書いてあった」
「ラインハルトのキャラが固まるのは3巻くらいから」
「ということでここはクリームコーヒーです。なのでスプーンが必要」
とのこと。
(Q2)オリジナルの戦艦の名はどうやって考案しているんですか?
推しはフィッシャー提督、マナナン・マクリルです。
(A)
磯部Pから「みんな案を出しなさい」と言われ、まじめにやったのは郡司さん。
OVAオリジナルは大人の事情で使えないので、たくさん考えた。
郡司さんのところに、Excelで採用不採用のリストが磯部Pから来たとのこと。
決定は、監督の意向が大きい。
「帝国は北欧神話なのに、メックリンガーがガンダルヴァなのは、メックリンガーが変だから…というか、設定資料集買うと出てきます」
(Q3)ミュラーはでてきますか?
「英雄列伝にミュラーの名はない」
「第三章までは少なくとも登場しない。理由はある」
「アッテンボロー出すときも同じだった、どう出すかすごい考えてる」
「原作だと、ある時いる。あまりめだたない」
「考えて出していったほうがいい。印象深い登場を用意してあげたい」
「アイゼナッハ、レンネンカンプも」
「ミュラーの活躍みたいな、と思われるかた、続編が必要です!」
ということで、続けて
「告知コーナー!」
「円盤買っていただいて、ミュラーの姿をみんなでみましょう」とお約束の補給の流れに。
・第3章の原画アートクリアファイルは、なんと門閥貴族連合。
ブラウンシュヴァイク、オフレッサー、アンスバッハ、フレーゲルというここぞとばかりの面子。力のあるカットで、ネタバレも含まれてるそうです。
おっさんず缶バッチ第2弾もあるので、ウランフ提督はじめナンバーズ提督来て欲しい
・設定資料集は鈍器になりました
「トダの整備不良により(笑)、プロテクトかからず紙になりました」とのこと。
鈍器のゲラ見せも。付箋たっぷりですごかったし厚くて重そうでまさに鈍器でした。
表情パターンのチラ見せもあり、ミッタマが嫁にデレてる顔(笑)、前髪かきあげるヤンチャな顔、オベがシャツ1枚(襟のみ見える)で前髪下ろしてるカットがありました。「家出る前にこれセットしてるの?大変」。薄く引き締まった唇」など要望の説明も。
・後藤監督のトークショーはウラ話満載だそう。
☆第3章は多田監督とおっさんずのトーク全国ツアーが!
12/6新ピカを皮切りに、12/7 AM愛知、PM大阪、12/8 AM福岡、PM札幌という死のロード弾丸ツアーに、「我ら銀河の話やってるからこの位」なたさかPに場内大拍手と爆笑
☆最後に
「まず会社の偉い人には数字を見せないといけない。ジオングに足つけたり帝国万歳ということたちに響くよう、なにとぞご支援を」
「劇場でみるための作品にどんどん仕上がっている。ぜひ第三章もよろしくお願いいたします」
次回のおっさんずトークは多田監督withで一か月後か。楽しみです。

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MCさんが「こんばんはー」とあいさつするも、返す声は小さく。
「そりゃあ元気ないですよね、あの予告みたら…」との返しが秀逸でした。確かに(泣)
舞台の上にあがるすずけんさんがぽくぽくって擬音つけたい感じで可愛かったですw
ライビュの人に手をふるすずけんさんとかじさん。
ふたりで手をふるのに
MCさん「撃てって感じですね」
す「うて。いま、撃てっていっちゃった」
か「いま撃ってますよ全国で」
す「わが軍は撃てだから。日本語」
と、大宮ソニックシティを思い出す軽快なやりとり。
◇今の心境は
かじ「収録だいぶ早い段階で終えて、完成したものを見て興奮したので、皆に見てもらえてうれしい」
すず「見たんだけど、普通に、うわー面白かったーって言った。
ここちょっと巻き戻し、という感じで見たくなる。皆さんも巻き戻したくなってると思う。
後ほど、ディーブイデーで」
かじ「ディーブイデーって。Dはどっちかにしてください!」(切れ味ナイス)
すず「DVDで見てもいいし、もう一回劇場に来ても。締めみたいなこといってますが」
かじ「まだ入り口ですから」
◇同盟のクーデター勃発について、特に印象的なシーン
すず「フレデリカがそうよね」
かじ「スタジアムですよね」
すず「それジェシカ」
かじ「僕的にはスタジアムなんですよ」
とテンポのよい会話がここちよい。
すず「おとんがやってますから。衝撃的。不意打ち的におとんが出てくる」
かじ「和風な物語を読んでる気になってきました…」
すず「原作もそうだけど、どきりとする演出になった。そこからのフレデリカの心の動き、それをヤンがどう見ていくかが見どころです」
MCさん「感情の起伏があまりないヤンが、目が大きくぱっと開いた瞬間。相当なことが起きてるってことですよね」
すず「いつも眠そうな顔してますからね」
かじ「ユリアンにとってもショックが大きかった。フレデリカさんとの会話増えてきている。
ユリアンの出自を考えると、姉のような、母のような存在。これからも接点増えていく。
ユリアンにとって、ヤンの周りにいる人が家族。ユリアンを守っていってほしい」
◇ジェシカ
すず「本当に許せませんよね。あいつをなんとかしたい。許せない。現実を目の前にしているような気持ち。
現実でも、こういう理不尽世の中にいっぱいある。怒りが湧いてくる。よしき先生はそこを提示してるんだと思う。
ぼくらの生活でも、こういうことはなんとかしないといけない、と思うほど、リアリティのある映像」
MCさん「かかっているのはたかが国家の存亡、というセリフもありました」
すず「大きな意味を持つ、覚えておいたほうがいいセリフ。ジェシカともつながっている。
ヤンの思想とジェシカの思想はつながっている、似ているところもあった」
◇ユリアン軍属
MCさん「制服バシッときまってたユリアン、軍属になって心情は違いますか?」
かじ「ユリアンはもちろん、戦争を知識としては知っていた。軍サイドでかかわって、死がここまでリアルにつきつけられること、それだけの覚悟をもって、軍の人は戦っているんだ、ということを肌身で知って変化していく。悲しい変化。
バグダッシュについても、自分で何とかするために銃を向ける。
ヤンを守るために自分で実行する。これまではなかった心情だと思う。
すごいと思うし、なにより不安でもある」
すず(おとんとMCさんによばれる)
「悲しいシーン。ユリアンが銃を向けざるを得ない環境。
ヤンはユリアンに軍に入ってほしくない。でも止められない大きな流れが感じられる。
銀英伝は、出てくるセリフと心とが違っているところがある。
裏で何を思っているのか。ヤンとして演じるときにどう演じるべきかを考える。
ここも、ヤンが悲しんで言ってしまうと、ひらべったい悲しいになる。
でも心ない「やめろ」もNG。ボリューム感が大事。
絵に助けられて、思って演技したのと近い映像になった。悲しいシーンに感じられた」
◇内部に裏切り者が出る、という環境での声の出し方は?
すず「ヤンはクーデターを見抜いている。捕虜200万人のなかにいる、絶望しかない。
誰にも何にもできない。気づいたがゆえに、さらに悲しい。
でもヤンは、怒りや悲しみより、何とかしようと考えるほうにシフトする。
起きてることにどう対処するか、怒りではなく」
MCさん「アフレコの現場はどうでしたか?」
すず「殴り合いですよ」→「ウソです」(笑)
かじ「静かでした。銀英伝の現場は、いつもとりわけすごく静かで、僕は好きです」
すず「25年この世界にいるけど、銀英伝の現場は久しぶりに若手な感じ。いいなと思って。
新人みたいにどきどきする緊張感が好き」
かじ「16年のぼくはどうなるんですか(笑)ユリアンは後半から出て来ることが多くて、現場に入ると、すずさん探して隣に座るところから始まる」
すず「息子来たな、って感じ」
かじ「紅茶はいれられないですけど」
すず「ブランデーもらうと車乗れない」
かじ「収録中にのまないでください!」
(この呼吸がヤンとユリアンだー)
◇ここで写真撮影と、星乱グッズお知らせ
・クリアファイル(双璧・シェーンコップとアッテンボロー)をみて
すず「シェーンコップかっこいいじゃん」
(裏を返してロイ。場内でキャーと声が)
すず「ここ同盟だから、帝国にキャーなし」
かじ「シェーンコップ、キスマークだらけでしたね。あんなにもキスされるのかと」
すず「シェーンコップのうらにはアッテンボロー。でもいまは中村悠一がいる(笑)」
・クリアファイル(第二章)をみて
すず「ちょうといいところにオフレッサーがいる。めちゃめちゃ大暴れで格好良かった」
「おとしあなに」「まんまと」と軽快なトーク。
・円盤をみて
MCさん「目印はオベです」
すず「怖い、闇に紛れてる」
おしゃべりも盛り上がりました(笑)
◇最後に
かじさん
「作品見てるとオーディオコメンタリーしたくなる。演じてる気持ちがよみがえる。
物語すすむにつれ、凄惨な箇所がある作品。
ひとつの国のなかでも内紛があったり、血で血を洗う争いがある。
このあとの展開、悲しみが大きくなる。
それでも、ヤンの考え方、ヤンから生み出される言葉は説得力があって、浅はかな言い方だけど、勇気がもらえる。
ひとりひとりを考えてくれているな、と思う。ヤンかっこいい人だなと思う。そんな人にただついていきたい。
ユリアンも軍に所属して危険に身を置いている。
まっすぐ彼の正儀をつらぬいて歩いていけるように頑張っていきたい」
すずさん
「いよいよ物語もうねりをもって動き始めた。今日の話、今後意味を持つシーンばかり。
「たかが~」のセリフだったり、帝国の核に対するハルトの行動だったり。
この後に影響を与えていく大きなエピソード。
このあと、彼らがどうしていくのか、物語が続いていくことを期待している。
心から面白いと思って下さったら、だれかに伝えてほしい。
まだまだ続いていく、高みをめざしていく作品だが、見て頂かないと、作品ですらない。
さらにたくさんの人に見て頂ければ。
続けていくために、どうか力を貸してください」

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今日のトークショーのお題は3D。
ということで、多田監督に、森本シグマ3D監督がお見えでした。
※()内は私の勝手な追記です。

司会はなんと郡司P。
「ああしろこうしろ」とうるさく口を出したら、「お前司会やれや」と言われたとのことで、「ならばお前も国を奪ってみろ」と言われたロイの立場だそうです。

登壇されたスタッフのかたがそろったところで、郡司Pが「皆様、星乱どうでしたか?」とお尋ねになったところ、場内大拍手!
お三方とも喜ばれていました。

まずは恒例の、「ノイエから見始めた人」アンケート。
かなりたくさんの方が手を上げられました。
ニャンとニャインハルトを両手であげられていたかたも!
「沼へようこそ」「沼へどっぷりつかってください」と定例の言祝ぎです。

次も恒例の【お気に入りシーン】

[多田監督]
「ミュッケンベルガーをたずねるオフレッサー」のパワポが表示され、場内笑い。
「笑うシーンじゃない、熱く語りたいんだ!」と熱くトークが始まります。

・軍からも籍を抜き引退している、悠々自適、というのをはっきりみせたかった
・オフレッサーという武骨な男の情感
・艦隊と装甲擲弾兵で分野は違うけれど、先輩後輩。熱いものがある場面。
・ミュッケンベルガーには先見の明がある、頭脳明晰、というところを見せたかった
・isgr版の、ラインハルトを評するミュッケンベルガーのセリフはオリジナルなので、同じは避けて描写したかった
・意味深なことを言うのは、伏線。第二章・第三章で回収があるのでぜひ劇場でご確認を

[森本3D監督]
「アムリッツァ星域会戦の描写」
・ノイエの艦隊戦はこんな感じ、が邂逅である程度定まったが、形が定まったことによりマンネリ化するのは嫌だった、怖かった
・3D班では新しい取り組みをしてみよう、と物理破壊、破壊シーンにとりくむことに
・破壊シーン、通常だと爆炎で隠したり、破片を飛ばしたりしてごまかすが、ノイエではごまかしたくなかった
・ノイエでは、本当に折れたり、吹っ飛んだりする。労力的には採用しないのが普通を「やっちまおう」とやった。
・「頑張って本気で破壊しよう、頼む!」で、テクニカルディレクターの高賀茂さんがやってくれた
→高賀茂さん家帰れたの?
→黙秘です

(ここで、森本3D監督が、「会場の反応すごいですね、いっこいっこ頷いてくれる」と)

[フレーゲルへの愛]
パワポ。銃を見つめるシーンの、慈愛に満ちた?表情のフレーゲル。
会場の(笑)に、
「どうして笑われるのかわからない」
と多田監督。

ここで、大阪でも披露された、監督直筆のフレーゲルラフ画がパワポで公開!
手にもった薔薇を頬によせ、すらっと立った姿。
以下は、ラフ画に書かれた文字の部分です。()内は補足。
・モミアゲ、つながりヒゲ
・ヒラヒラ(長袖の袖部分)
・部下をおしおきムチ(を手に持っている)
・バレエダンサーのような太もも
のパーツ指示。
「ギャグにならないギリギリはどこまでだ?」
「CV古谷徹様」
のコメントも。

・本当は、線で表現はご法度。デザイナーの感性をしばることになるから。でもこれだけは!と
・アニメーターさんも、「監督はこれがやりたいんですね」とわかって絵をおこしてくれた
・帝国世界観がイギリスのヴィクトリア朝なので、その乗馬服
・郡司Pがしみじみと「古谷さん、ここで決まってたんですね…」と
・フィギュアメーカーさんいたら、フィギュア化を!との声も(笑)

[3DCGについて]

①ブリュンヒルト
・4年前に企画がはじまり、ラフ画・線画の設定がはじまった
(まずはブリュンヒルトの図版。先端のくぼみ、紋章レリーフの寸法まで指定あり)
・前方のほうに、流体金属(fluid metal)がたまっている。その下に精密な部品が存在している
・映像では中身見られないが、アクアマリンさんのプラモデルはそのあたり再現しているのでぜひ
・本当は流体金属の透明度をあげて中を見せたかったが、スタッフの竹内さんからリテイクをくらい、「あんまり見せるな」と言われた。
「反射してちらりと見えるのが美学、ばーんと見えてるのは違う」と。
・「見せたい」「嫌だ」の攻防のぎりぎりのラインが第1話

ここで「中が見えるデータ作れるよね?」「透明度あげてレンダリングすれば…」という会話が。
もしかしたらイベントでみられるかもしれません。

②同盟の標準戦艦ラフ
(標準戦艦の図版。1000M-class。
A:内部からの間接照明 光が滴るニュアンスで
B:点光源。窓明かりとか要所的にレイアウト、と記載あり)

・ぱっきり天頂からライトをあてディテールを見せるのではなく、横からの光で見せたかった→大きさやディテール見せるのに、間接照明をつかうことに
・同盟は前方が戦艦をひっぱるトラクター方式
・丸はワープユニット、四角はエンジンユニット
・こだわったのは、ワープユニットが、帝国同盟で見た目は違うが同じデザイン、同じモデルだということ
・その理由は、これが異星人と地球人の戦いではなく、元地球人同士の戦いで、ワープユニットは一番労力のかかったところだから、たどってきたテクノロジー変わらないだろう、という考え
・戦艦は、ガワだけではなく中身が詰まっている。中身の候補がたくさん出され、採用されたものを組み上げた。
・見た目を監督のオーダーとおりにするのはそうするしかなかった

[多田監督]
・戦艦の巨大さをあらわすのに、一番簡単なのは対比物をおくこと
・例えば、ヤ〇トOPであれば、艦橋に人がいて、カメラを引いていくことでその巨大さが映像としてわかりやすい
・「だが、銀英伝の時代に、人がガラス越しに見えるか? むき出しで戦争ってどうよ」と
(ヤマ〇のあれは様式美で、多田監督は死ぬほど好きだそうです)

[森本3D監督]
・細かいパーツをどれだけ作れるか、という話になった
・窓は最初パネルラインを使う話だったが、「それやだ」といわれた
→「だれに」「あ、はい」と多田監督が手を挙げる(笑)

[多田監督]
・見た目、セル画(セルルック)と、ほぼ実写映像の、真ん中を狙いたかった
・表面に線をいれるとセルルックになるので避けた
・銀英伝はミリタリー好きの人がたくさん見るので、兵器なのに窓がいっぱいあるのも手口として採用したくなかった

③全体の話

・ブリュンヒルト、艦橋は引き込み式。引っ込んでいくのが第3章でみられる
郡司P:最初、戦闘中に危険だなと思ってました
→同盟は邂逅で表現できたのですが、と
・通常、戦闘時は装甲に囲まれている。周囲の映像はカメラで撮って映しだす
郡司P:日露戦争でも、指揮するところは装甲版にかこまれていましたね

[どうCGになっていくかの段取り、ヒューベリオンを例に]

1.まずはデザイナーの臼井さんがラフ画を起こす(2017年最終設定)
2.3Dになってからデザイナーや監督の感覚と違うとなると困るので、ラフの段階でぐるっと全周にカメラをまわし、これでいいかチェックをかける
(兵器もないフォルムのみ)
3.ここに武器などパーツを足してディテールを作っていく
4.中身をつめこんで、結合してこんなイメージ、って出す。

・間接照明は実際、中身を仕込まないと、光の漏れ方がよくない。中身がないと均等に光ってしまうから。
・本物の構造が中にあり、光源があって、光が漏れている。
・普通のアニメの作り込みだとここまで出せない。ノイエでしか出せない。
・普通のアニメは、前のラフで終わりだが、ノイエではそれより3倍くらい手間をかけている。ブリュンヒルトは主役機なので、さらに時間をかけている。

・普通はテクスチャといって画像をはめたりするが、ノイエは中に仕込んである光源から自然に光が出ている。テクスチャ相当少ない。

・「ライトの数はいくつぐらい?」
→「数えてない、怖くて(笑)」

・ブリュンヒルトモデリングで半年。ヒューベリオンは標準艦ベースなので、組み立てなどで3か月。リードモデラーさんが作った。

[ここからイベント用に作った映像と円盤特典の映像で解説]

①エンジン
動くエンジンの映像。
エンジンはヒューベリオンの艦橋の下にある。
ここから光が漏れている。工場のような見ため。
広島の呉にロケハンいったときに、船のなかにもパーツを作ったり直したりする人がいる、ということがわかり取り入れた。
夜の工場の写真集のノリ。

(ここから光が漏れていて、こうパーツがかぶさって、こうもれる、と実際に映像で見せてくださいました)

「今回イベント用に作ったのではなく、元からこれが入ってるんです」
「ここでもう表に出ない映像なので…」
という話に郡司P
「BD特典にします」
と。
(ぜひしてほしいです!)

②BD特典の映像のうち、ヒューベリオン内部構造
・うちの変態モデラーがどのくらい中を作り込んだか
(特典映像で、テーブルとイスがいっぱい?と思ったあそこはエンジンでした!)
・重力エンジンユニット、ワープエンジンは赤い丸の部分

郡司P「多田監督、みてどうですか?」
多田監督「はい。作ってもらったことを有効活用するためにも、番組続かないといかん」
「お金かかってる」
「こういうスタッフさんたちがいて、作ってくれて、その積み上げがこの映像」

③ミサイルエフェクト解説
・ミサイル制御プログラム。破壊のところと同じ、テクニカルディレクターの高賀茂さん担当。

(ここで、スクリーンで動画の再生ボタンがなかなかおせず、客席から「もっと右」「下」などの指示が。
郡司Pが「ラインハルトなら叱責しますね」と)

・最初モーションをつくって監督に見てもらう。OKがでたらカメラワークが入り、完成ムービーに。

「このミサイル、ちゃんとプログラム組むと一発ぜ全滅して、前半終了!となってしまう」
「いかにプログラムを馬鹿にするかに注力しまくりました」
「これ第10艦隊ですよね、アッテンボローやばかったんですね」

【気になる皆様、ぜひ円盤をお買い求めください!】

[総括]
多田監督
「3Dに関して言えば、開発期間をもらって時間をかけて開発できて、わがままに最後までつきあってもらった。しかも、ほっておくと彼らが自分たちでやっちゃってプラスアルファになる。
1話の仕上がりを見て、思った通りだと感動した」

森本3D監督
「はじめてお会いした4年前、多田監督の気合すごかった。
普通の艦隊戦にしたくない! 初対面なのに。
これまで艦隊戦は3Dになったことないなら、エポックメーキングにならないといけない。
艦隊戦はノイエのアイコン。見ただけでわかるようにしないと、と。
それに応えられたかどうかわからないが、応えるべく奮闘した3年でした」

郡司Pが、「こういうスタッフの人がコツコツ作ってるんですよ」と…

「ほかにもいろいろなスタッフがいる。見てあげてください。ひとりひとりの頑張りがないと、できていない」

[この後は恒例の告知]

円盤の告知のED部分については、多田監督が
「ぼくのラフフレーゲルを津島さんが本番用に仕上げてくれた」
と。
おっさんへの愛があふれているEDだ、というコメントも。

[最後コメント]

・多田監督
今日は台風も近づいているなか足を運んでくださりありがとうございました。
OVAから30年で、ぼくもOVA世代。当時生まれた人でももう30歳。
今回、田中先生の原作からのあらたな映像化ということで、先輩監督、先輩アニメーターが、たたき台のない、文字から起こしたもののマネをせず、あたらな視聴者に見て頂こうと作った。
こうして笑って楽しんでいただけて嬉しい。

・森本3D監督
誰も見たことのない艦隊戦映像を作りたかった。むずかしさを追求した3年半だった。原作の懐の深さ、魅力が、ここまで映像を引き上げてくれたんだと思う。
会戦ごとにテーマを設定して、新しい要素を入れているので、第2章・第3章も楽しんでくれたら嬉しい

【スタッフはのべ1,000人。ものすごい数の絵が描かれている。血と汗の結晶を楽しんでください、とのことでした!】

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抽選外れてしまったので、新宿のライビュに行ってきました!
メモが取れた範囲とおぼろげな記憶によるメモです。
最初、メインテーマにのって、まもハルト様とすずけんヤンさん登場。
すずけんさん腕を振ってのハツラツとした歩みが画面に大写しにw
まもさん「こんにちはかな?おはようかな?」
にはじまり、
「銀河英雄伝説 ディ・ノイエ・テーゼ(ここで発音むやみに良くするw)をご覧くださりありがとうざいました」
でスタート。
「今日はライブビューイングも」という司会さんの声に、カメラ目線で「ファイエル」と「撃て」をやってくださり、「この差がいい」とおふたり。
司会のかたも「皆様撃たれたいですよおそらく」と。
上映後のトークということで、ネタバラシOK!
まもさん「アフレコはだいぶ前に終えていて3章まで演じ切ってる。見てもらえると嬉しい」
すずけんさん「まずいきなりうまい棒にやられた。うまい棒の動画すごい。さっきみたら衝撃だった」
まもさん「大人のお馬鹿さ加減」
すずけんさん「こんな振れ幅あったんだこの作品、と。スタッフの愛情だ」
あの動画やりたくてうまい棒とコラボしたらしい、との会話が。
まもさん「世の中にあるいろんな色、癖のある味でやってほしい。めんたいこキルヒとか」
おふたりでうまい棒を手で動かしながら…
「どうやら勝ったな」
「要は最後に・・・」
激笑。
すずけんさん「TVシリーズの流れでそのままアフレコしていた。すごいフィルム。監督も本当にできることはやりましたと言っていた。
血と汗といろんなものの結晶のフィルム」
まもさん「星乱というタイトル通り、いろんなものが乱れていくはじまり。ラインハルトが絶対的な力を持ちながらも、心が乱されていく。
ちょっとビッテン!とか(笑)
完勝できなかったことに悔しがったりとか。
出来事に心を動かされていく始まり」
すずけんさん「TVシリーズで、こういう人がいるよと出揃った。彼らが動き出すのが今回。ヤンが先を見据えているシーンが出てくる。ビュコック提督との会話とか。ヤンらしい、予言しているかのようなシーン。
この話は続いていくんだなと思う」
まもさん「見れば見るほど、ラインハルトとヤンは対照的」
司会「銀英伝は面白い、とアフレコのたびにおっしゃっていたそうで」
ふたり「休憩もやってる最中も面白いね、っていっていた」
「このセリフかっこいいね、とか」
「おじさんたちの生きざまをこんなふうに表すんだ、とか」
すずけんさん「カタルシスあるセリフも、リアリティのあるセリフもある。日常でも使えるセリフなのに、宇宙で戦争しているときのセリフだったりする」
こういうことがあったんだな、すでにこういう歴史があったんだな、と思うくらいの作り込み。細かい生きざま。どこにスポットあてても面白い、とおふたり。
すずけんさん「楽しいけど、パリピみたいな楽しさじゃなくて、じんわり楽しい。誰かのセリフを聞いて返すという当たり前のはずのキャッチボールに、あらためて声優ってこういう仕事なんだなと思う」
クセのあるキャラすごい、二又さん(リンチ)すごい!とおふたり。アフレコからすごかったとのこと。
すずけんさん「息を吸うようにひどいことが言える。嫌なキャラだとなんかやってやろうと思ってしまうが、二又さんは自然体。セリフ聞いたあとため息が出た」
まもさん「役者としても感じる面白さ。先輩たちの技を見せて頂く現場です」
司会「金髪の孺子と言われて、ご本人どうですか? あのかたからいわれたら」
まもさん「古谷さんから? 古谷さんからって言い方はないか(笑)憎しみのこもった金髪の孺子、すごかった」
(モノマネしようとして、証拠がのこるのでやめたと笑)
「古谷さん、ここはこうしてください、と演出に真摯だった。ののしられることも、光栄です」
ここでオフィシャル用フォトセッション。
告知の画面でスライドショーの設定が見え、やばいファイル名とかなかったよねとあせる現場
英雄列伝の画面が出て、
司会さん「アッテンボロー…来週…だと思います」に
「アッテンボローでいいと思います!」とおふたり。
銀ニャ英雄伝説のニャンとニャインハルトにうけるおふたり。
司会「どこにつけますか?」
まもさんが髪の毛に(笑)
すずけんさん、「あーかわいいなおじさんだからこういうことできない(笑)」
「キルヒニャイスほしい」
「ユリニャンほしい」
「来月できてるかも?」と。
グッズの湯飲みに「湯にょみ?」とひっぱるまもさん。
まもさん「湯のみでワインパーン!」
すずけんさん「プロージット!」
「上手く割れない」「自分の足に落とさないように」とネタ
司会「おふたり、アイデアマンですね」
すずけんさん「乗ってるだけ」
まもさん「楽しく生きてるだけ」
と、いい呼吸でした(笑)
すずけんさん
「いよいよ見て頂けることになって嬉しい。まだまだ続いていく作品で、大河ドラマ。
最近は簡単に短く見られるものが多く、それもいいが、長編をどっしりと楽しむのも乙。銀英伝はそれに耐えうる作品。細かく作り込まれている。たくさんのスタッフの本気がつまっています」
まもさん
「本日はついにお届けできてくれて嬉しいです。本当は先のほうまでしゃべりたい。
僕は第二章までいろんなことを思いながらみたけれど、あらためて愛の物語だと思う。
あのオープニング映像の、ブリュンヒルトとバルバロッサに愛を感じて。銀河の彼方を見つめるふたりのまなざしがいとおしい。
皆さんもいろんなことを感じ取ってほしい。
この先続いていく銀英伝への思いを抱きながら、これからも皆で愛していきたい」
最後、ライブビューイングのカメラにワンポーズ、といわれて、すずけんさんはまねきねこ?にゃんポーズ。
まもさんは湯のみプロージット。
最後まで楽しいおふたりでしたw

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新宿ピカデリーでの、初日舞台挨拶スタッフトークショーには、多田監督、アニメーションプロデューサーの磯部さん、音楽の橋本しんさん、ひっしょさんが登壇されました。
司会はおなじみ松竹の田坂P。
多田監督はニャインハルト様を胸ポケットに入れ、ひっしょさんはニャン・ウェンリーを。
ひっしょさん以外はジャケット着用。
それぞれのお仕事内容と自己紹介から。
磯部P:
アニメーションプロデューサーは作品や会社によってもやることが違うのですが、監督はじめ皆と相談してどういう人とどういう内容でどういう画面作りにするかを決め、仕事をすすめて、納品まで統括する仕事です。
ひっしょさん:
監修クレジットですが、脚本会議とかで、右も正しい、左も正しい、というときに、左右をアドバイスする仕事です。
手に負えなくなったら田中に電話します。
―田坂Pからの「皆様、ごらんになってどうでしたか?」に大拍手。「これで安心して質問に入れます」
多田監督:
邂逅から現場としては続けて製作していた。今回は第1章だが、第3章まですべて作り終えていて、後は皆様と一緒に楽しむだけ。今日は気持ちよくきています。
橋本さん:
最初多田監督にお会いした時、どういう音楽どういう絵という話で、スクリーンサイズで音を作ってほしいと言われた。
今回見るのは2回目だが、大きなサイズでは初めて見た。
すばらしい。スクリーンサイズでの上映本当によかった。
(多田監督も「本当によかった」と)
磯部P:
スタッフ試写から先行上映2回やり、完成していたことはわかっていたが、公開初日をむかえてとにかくほっとしている。
ひっしょさん:
田中先生のお手紙代読。
鑑賞の御礼からはじまり、「30代の自分に、今もこうして皆様に楽しんでいただいていることを話しても信じないだろう」「長い物語だといわれるが、今の私ではとても書きあげられない」(会場笑)「最後まで続けられればうれしい」等のコメント。
【ノイエ担当することになった時の話】
橋本さん:
5年前OVAでもかかわっているキティフィルムの会長から5年前に話があった。
小学校4、5年で原作初版、アニメ化も、わりとリアルタイムで知っている世代なので、驚き、プレッシャーも感じた。
OVAがクラシックの良い曲がいっぱい(ベートーヴェン、マーラー…)で、どうやって立ち向かっても手が届かない(笑)
舞台は三枝成彰さんだし。
プレッシャーで半年悩んだ。
【どんな曲を目指して作ったか?】
橋本さん:
多田監督とミーティングを重ねた。
いいところはクラシックをベースに取っていく。
新しいものを作りたい。スクリーンサイズで。
自分らしく、昔と今のテイストを混ぜながらやったらいいという話に。
多田監督とそう話してほっとしました。
多田監督「そうですね」
【多田監督、音楽をきいてどうでしたか?】
最初に聞いたのはメインテーマだった。それで気に入ってやられた。
音楽の「こういった傾向でこんな曲」メニューがあったが、どれもこれもいい。
他でも多用しているが、9話の最後、ヤンとユリアンが歩いてる曲がいい。
曲がいいだけではなく、ドラマの劇伴になっている。
あげたメニューにぴったりの曲を作っていただいた。
【イベント上映すると聞いたときの感想】
多田監督:
スクリーンにかかるかわからない時から、シネスコでやらせてくれと田坂さんに駄々をこねた(笑)
艦隊戦のフレーミング、劇場版に本当になるかはともかく、劇場版になることを目指していた。
作画も3Dも艦橋に表示される表示物を作るモーショングラフィックスの人も、「大きなスクリーンで見たら映える」とたくさん作ってきていた。
磯部P:
画面もだが音も、劇場にかかる可能性があるならグレードをあげようと何度も打ち合わせをした。
可能性があるならアップしよう、いろんなものをアップしようと。
田坂P:
音も3.1chでより立体的にこだわってる
ひっしょさん:
最初は、え、とおもったけど、きたねと思った。劇場で見るのに耐えうる、向いている作品。ぜひやってくれだった。第1シーズンはなぜTVだったんだろう?
【邂逅と違い今回苦労したこと】
 
多田監督:
とにかく皆まじめに一生懸命にやっていたのでどこにも苦労はある。
星乱は、キャラが増えてくるので、いかにおいしく動かすか、魅力的にみせるか。
スタッフに口で説明してもうまく行かない。
スタッフが理解して自主的に絵にしていくのをうながすのが大変だった。
橋本さん:
第1シーズンは最初で作曲数が多かった。
苦労よりやりがいに近い。
物語が長い年月にわたる歴史なので、クラシック的な、バロック、古典派、ロマン派、音楽的な要素がとりこみやすく、いろんなチャレンジができた。
第1シーズンは激しいシーンが少なく、シンプルな叙情的なものが多かった。
だが第2シーズンは戦火のシーンが増えてくる。
13曲新曲をおろしたが、これでもかのスリリング。
エモーショナルなフルオーケストラのイメージ。全部うねりをだすのにこだわった。
ストリングスの人数も楽器の数も増やして楽しかった。
田坂P:13話の採掘惑星突入部分は、とっておきの新曲ですよね。
磯部P:
私自身が作業をやるわけではないので、下がることのないクオリティと密度にスタッフの苦労がたくさんあったと思います。
ひっしょさん:
脚本打ち合わせ。原作をもう一度アニメーションにするというのは本当に難しい。
OVAは高い山で、いい演出にいい話がある。これを避けなければいけない。
ひねり出すのが大変だったが、楽しかった。
田坂P:皆様にもう1回、もう2回とみてほしい。次に見る際におすすめのポイントは。
多田監督:
注目ポイントはたくさんある。13話の採掘惑星とか。
一番お気に入りは、アムリッツァのラスト、どうなったかのエピローグ。
ヤンが司令官になって赴任し、司令室に入るとき。
「別に俺こんなことしてもらわなくてもいいのに」という表情に対してずらっと並んでいるところ、尺を使って描写した。
三度四度見てもにやにやしてしまう。
橋本さん:戦場のシーン、違う曲を何種類か心情によって変えている。見てくれると嬉しいです。
磯部P:
15話のリンチとハルトが話しているシーン。
1話のラストでヤンのお尻を描いたアニメーターさん(秋山さんですね)が描いている。
レイアウトがすばらしい。懇親のリンチの演技をみてほしい。お尻だけじゃないぞ!
ひっしょさん:
サビーネが好き。ほんのわずかな描写なのに、エリザベートとふたりイキイキ描かれている。
もう一回見てほしい。
田坂P:キャッキャしているところいいですよね。僕も好きです。
多田さん:
オフレッサーがミュッケンベルガーを貴族側に誘いに来るシーン。
引退したミュッケンベルガーに言われるセリフが、のちに生きてくるセリフです。
そこが注目。
【そして告知】
①10/4のおっさんずトークと10/10のスタッフトーク
・森本シグマさんの「シグマ」は本名だそうです。かっこいい!
・郡司Pもこの場にいらしたらしく、ひっしょさんが指さしてましたw
②投稿キャンペーン
「アスターテ会戦で大活躍したうまい棒」が貰えます、とネタw
③グッズ・プログラム
むちゃくちゃ字が多いプログラム。
設定確認のために、総参謀長郡司Pは、多田監督を何度呼び出したかしれないそうです。
郡司Pが家にも帰らず銭湯通いで作った渾身の出来。
④英雄列伝
サンプルはアッテンボロー!!
【最後に】
ひっしょさん:3週間通い詰めたい。みんなでそろえよう
磯部P:これからも続くので応援よろしくお願いします。
橋本さん:熱意と思い入れと愛がつまった作品。僕も人生の中でも分岐点、中心になる作品。応援お願いします。
多田監督:初回身に来てくださっているのは銀英伝を愛していらっしゃるお客様だと思う。
僕は実はド新人のときにOVAでも外伝に1本関わっていてご縁があり、今回はチーフディレクターとして参加させていただいている。
今回は、原作をもとにした新たな映像化である。
最初はOVAのリメイクだと僕も思っていたが、今の技術を使い絵だけカッコいいいというのは、先輩の作品を否定してしまうことだ。
違う味のおいしさをみんなで作っていこう、そう思いノイエテーゼと名付けた。
今後も、今のスタッフが作っているノイエテーゼの面白さを楽しんでほしい。

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